> レビュー		2003年7月7日　08:32 PM 更新

家族みんなで使えるオールインワンノートPC
NEC LaVie F LF550/5D（1/3）

	総合評価 7 デザイン 7 パフォーマンス 6 機能 7 拡張性 6 付属ソフト 8 コストパフォーマンス 7 レイティングポリシー

評価のポイント

デザイン

　LaVie Lのホワイトスタンダードタイプを踏襲した筐体を採用しているが、パームレスト部分がオレンジ色になっている点が異なる。コーナー部分を丸めたラウンドフォルムを採用し、暖かみのあるホワイトとオレンジというカラーリングは、家族みんなで使うというコンセプトにマッチしている。

パフォーマンス

　CPUにはAMDのモバイルAthlon XP 1600+/1.4GHzを採用。同CPUは1.6GHz相当の処理能力を持つと言われており、パフォーマンスは十分。標準メモリ容量は256Mバイトで、最大1Gバイトまで増設可能。グラフィックス機能は価格帯を考えると十分なパフォーマンスを持っている。

機能

　家族で1台のパソコンを共有するための機能「ファミリーチャンネルスイッチ」を備えており、ワンクリックでユーザーの切り替えが可能。ブロードバンドスクールに対応した製品となっている。

拡張性

　メモリは最大1Gバイトまで増設可能だが、標準のメモリを外す必要がある。光学式ドライブの着脱はできない。ノートPCとしては標準的な拡張性といえるが、シリアル/パラレルインタフェースを備えており、旧式の周辺機器を持っているユーザーには朗報。ただし、USB 2.0非対応は気になるところだ。

付属ソフト

　ブロードバンドスクール対応モデルということで、学習に役立つ教育用ソフトも数多くプリインストールされている。この他にもマイクロソフトの「Office XP Personal」をはじめとした実用ソフトが添付されており、付属ソフトは充実。

コストパフォーマンス

　1台のパソコンを家族全員がそれぞれの環境で使えるというコンセプトの製品は少ない。16万円前後という実売価格は、同じスペックのLaVie Lホワイトスタンダードタイプに比べると若干高いが、ブロードバンドスクールに対応し、家族みんなで使うための機能を装備していることを考えると、あながち高価とは言えない。

総合評価

　LaVie Lホワイトスタンダードタイプと同じ筐体を使用したファミリー向けモデル。基本的な部分はLaVie Lホワイトスタンダードタイプと共通だが、プリインストールされているアプリケーションで差別化している。家族で1台のパソコンを利用するための機能「ファミリーチャンネルスイッチ」を備えており、ユーザーの切り替えがワンタッチで可能。ブロードバンドスクールを実現するためにマイクロソフトが中心となって設立した任意団体「ブロードバンドスクールコンソーシアム」によって承認されたブロードバンドスクール対応モデルとなっている。

ベンダー製品担当者からの一言

「LaVie LF550/5D」は、1台のパソコンを家族みんなで快適に使えることをコンセプトに商品化しました。家族で共有するパソコンを自分の環境で利用できるよう、デスクトップの画面上にユーザー切り替えスイッチを搭載し、そこに表示されているアイコンを選択するだけで、各々のユーザー環境に切り替えられるようにしました。これにより、メールやアドレス帳、「お気に入り」に登録したWebサイトなどをそれぞれの環境で利用できます。また、1台のパソコンで家族の絆を深めるコミュニケーションソフト「ファミリーウィンドウ」により、家族共通の予定表や掲示板、家族の生活に役立つ情報を簡単・手軽に確認できるなど、家族みんながパソコンを安心・快適に利用できるように配慮しました。（NECカスタマックス　マーケティング本部　商品企画部　森部浩至）

主要スペック

CPU	モバイルAthlon XP 1600+/1.4GHz
液晶	14.1インチ高輝度TFT液晶（1024×768ピクセル）
チップセット	ATI RADEON IGP 320M/ALi M1535+
グラフィックス（ビデオRAM）	チップセットに内蔵（メインメモリを共用）
標準メモリ	DDR SDRAM PC2100 256Mバイト（最大1Gバイト）
HDD	40Gバイト（UltraATA/100）
光学ドライブ	DVD-ROM & CD-R/RWマルチプレードライブ
本体サイズ（W×D×H）	312×255.5×42.7mm
重量	約3.0kg

[赤坂賢太郎, ITmedia ]

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