ソニー バイオノートZはどこまで“モバイル”として使えるか?(2/3)
14.1インチ高解像度液晶、(デスクトップ代替ではなく)モバイルPCとしては最高速度のCPU、光学ドライブ内蔵。この三つの条件を備えたバイオノートZだが、不安材料もいくつかあった。 まずは重さ。12.1インチ液晶のノートPCが1.5キロ程度なのに対して、バイオノートZは2.1キロ。この約600グラムの重量増加に耐えられるかどうか、である。 しかし、実際に仕事で持ち歩いてみたところ、重さはさほど気にならなかった。確かに重いのだが、持ち歩くのがイヤになるほどではない。12.1インチノートPCよりも600グラムほど重いが、この程度の差なら大丈夫。個人差が非常に大きい部分ではあるが、少なくとも筆者にとってモバイル利用は十分に可能だった。
典型的な筆者のカバンの中身。ノートPC以外で1キロ近くは入っている それよりも問題だったのは大きさと厚みだ。フットプリントは、それまで使っていた12.1インチの「DynaBook SS」よりも横幅で30ミリ、奥行きで18ミリ増える。喫茶店などで広げると、テーブルのほとんどを占領してしまって資料が置けない。覚悟していたことではあるが、これは辛かった。 また、最厚部で39ミリと厚さがあるため、カバンへ入れるのに難儀した。バイオノートZのスペック的なライバルとなる「ThinkPad T40」は、重さは2.2キロだが、最厚部でも31.4ミリしかない。手前と奥で厚さが15ミリ異なるくさび形のバイオノートZよりも、カバンへの収まりではThinkPad T40の方がいい。
バイオノートZは、手前と奥で厚さが15ミリ異なるくさび形のフォルム。厚さも最厚部では39ミリあるため、カバンへの収まりがあまりよくない もう一つ予想外に苦しかったのは、バッテリー駆動時間。1.5GHzモデルのスペック表では4〜6.5時間となっており、1.7GHzモデルも5時間程度は使えるのではないかと期待していた。 ところがこの値は、省電力モード時のもの。バイオノートZは省電力モードにすると画面がかなり暗くなり、表示が高精細なのと相まってかなり見づらい。そこで利用に堪えられる輝度にして使用すると、2〜3時間程度でバッテリーが切れてしまうのだ。大画面高精細なディスプレイをモバイル環境で利用するには、まだ課題は多いというところだろう。 [斎藤健二, ITmedia ] Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. モバイルショップ
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