> レビュー 2003年8月6日 11:33 AM 更新

図鑑で調べて双眼鏡でパチリ――ペンタックス「DIGIBINO DB200」(2/3)


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 双眼鏡部分のスペックやデジカメの撮影レンズ(37ミリ)など、光学系は初代モデルと変わらない。そのため、35ミリ判換算時の焦点距離が250ミリ相当となり、画素数が増えた分だけ初代モデル(280ミリ相当)よりも撮影時の画角がやや広くなっている。


光学系は初代モデルと同じ。35ミリ判換算時の焦点距離が250ミリ相当と画角がやや広くなった

 これは小さいことのようだが、実は結構重要なポイントだ。撮影時の画角が広くなるということは、被写体が双眼鏡で見たときよりも小さく写ってしまう。つまり今回の新製品は、80万画素だった初代モデルの光学系をそのままに、画素数だけ130万画素にアップさせたカタチになっているのだ。

 この画角差を補うため、DB200のデジタルズームには、1.3/2倍の2モードが用意された。この1.3倍モード時が、ちょうど双眼鏡で見た画角と同じになる。

 ただし、DIGIBINOシリーズのデジタルズームは画像をトリミングしているだけなので、1.3倍では1024×768/640×480ピクセル、2倍では640×480ピクセル固定となり、ズーミングのメリットはあまりない。

 通常モード(1280×960ピクセル)で撮影し、後で好きな大きさにトリミングするというのが、DB200の性能を最大限に生かせる撮影スタイルだろう。

 デジタルズームは、ピント調整と画像確認用に3倍と4倍も選択可能。これらの倍率で撮影しても、画像のサイズは2倍モード(640×460ピクセル)と同じ大きさとなる。

 初代DIGIBINOとの機能の違いを比較してみた。

DB100DB200
撮像素子1/3型プログレッシブスキャンCCD1/2.7型プログレッシブスキャンCCD
有効画素数約80万画素約130万画素
記録画素数1280×960、640×480ピクセル1024×768、640×480ピクセル
記録方式JPEG
レンズ単焦点3群4枚、F4
焦点距離(35mm判換算)37mm(280mm)37mm(250mm)
感度オート(ISO100〜1600)
シャッター電子式(1/8000〜1/30秒)
連写機能秒間5コマ(最大10コマ)
デジタルズーム1.3倍(XGA/VGA)/2倍(VGA固定)、表示のみ3倍/4倍
記録用メモリ内蔵型(16MB)SDメモリーカード(16MB同梱)
液晶モニタ1.6型D-TFDカラーLCD(約7万画素)
電源単3形電池(アルカリ/リチウム)×2、もしくはリチウム電池(CR-V3)×1
サイズ(幅×高さ×厚さ)127×69×44ミリ
重さ255グラム270グラム
価格5万円(実売2万円前後)オープン(実売3万円前後)

DIGIBINOの楽しさを広げる「野鳥図鑑」機能

 DB200で注目したいのが「野鳥図鑑」機能だ。

[西坂真人, ITmedia ]

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