NECのMPEGエンコード/テレビチューナーボード「SmartVison HG2」はハードウェアエンコード搭載ながら、実売1万8000円前後という低価格が魅力。しかも、2台までのクライアントに配信できるAVサーバ機能も持っている。
NECからハードウェアMPEGエンコード機能搭載のテレビチューナーボード「SmartVison HG2」が登場した。ハードウェアエンコードの製品としては非常に低価格であり、しかも、付属ソフトだけで本格ホームAVサーバにまで発展させることまでできる。
SmartVision HG2はその名称からも分かるように、昨秋登場した「SmartVison HG」の後継製品。前モデルから省略されたのは赤外線リモコン、データ放送の「bitcast」程度で、実売で1万8000円前後という価格は、発売当時の実売価格が3万円を超えていた前モデルから大幅なプライスダウンになる。 ハードウェアは前モデルからほとんど変更はなく、基板デザインもそのまま。ビデオデコーダチップに定番の「CONEXANT CX23880」、MPEGエンコードチップに自社製の「μPD61051」を採用している点には前モデルと同じだ。最大15MbpsでのMPEGエンコード、可変ビットレートをサポートする。基本性能については折り紙付きだ。
低価格が魅力の「SmartVison HG2」
ビデオデコーダチップが「CONEXANT CX23880」、MPEGエンコードチップが「μPD61051」という構成は変わらない 高画質技術としてデジタルノイズリデューサーとTBC(タイムベースコレクタ)を採用。前者はノイズやざらつきを抑え、後者はビデオデッキからの再生映像を入力した場合に発生しやすい映像の揺れや歪みを補正する機能だ。ただ、残念ながら、地上波の録画に効果的なゴーストリダクション機能は採用されていない。 また本製品では、視聴時にオーバーレイ表示が可能な点も、最近では特徴の一つになるだろう。というのも、最近は視聴時でも常時MPEGストリームを出力し、PC側でデコードして表示するタイプの製品が多いからだ。 こういった製品は音声ケーブル接続の必要がないといった手軽さはあるが、TVを見るだけでも相当なCPUパワーを必要とする。本製品の場合、単なる視聴・録画時に必要なCPUパワーは非常に低く、そのPCで他の作業を並行して行ったり、CPUパワーの低いPCで利用したりといったことも可能だ。
これはAthlon 1GHz搭載のPC上で「高画質」モードで録画・視聴したときのCPU使用率。前半が録画中でCPU使用率は25%程度、後半が視聴中でCPU使用率は20%程度。極めて低いCPU使用率だ
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