> レビュー 2003年8月6日 06:34 PM 更新

ホームAVサーバも作れる低価格TVチューナーカード――NEC「SmartVison HG2」(2/4)


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 このボードをPCに組み込む際、少々注意が必要なのはブラケット部の音声出力が省略されたことだ。サウンドカード(もしくはオンボードのサウンド機能)との接続はPC内部で行うことになり、そのためのATAPI規格の音声ケーブルが付属している。音声ケーブルを接続しなくても録画自体には支障ないが、TVを視聴する際、音声が出力されない。


ブラケット部の音声出力は省略されている

 こうした構成なので、まれな例ではあろうが、外付けサウンドユニットとの接続は面倒なことになる、この点、注意が必要だ。

多機能なオリジナルソフト「SmartVison2.1」

 本製品には同社のオリジナルソフト「SmartVision 2.1」が付属。EPG(電子番組表)でのワンタッチ録画予約やタイムシフト再生など、PCでテレビを楽しむために当たり前となった機能をそつなくサポートしている。余談だが、こういった機能をテレビチューナーボードに最初に搭載したのは、紛れもなく同社の「SmartVision」シリーズだ。


SmartVision2.1は表示部と操作部が一体となったタイプ。後で触れるが視聴中の番組情報まで表示しているのが分かるだろう。最もシンプルな「スリム」に切り替えても、ポップアップメニューでチャンネル切り替えやボリュームの変更などの基本操作はできる

 EPGはテレビ朝日系列のデータ放送から番組表を受信する「ADAMS-EPG」を採用。決まった時間に受信する必要はあるが、この放送は1日10回あり、1度で1週間分の番組表を受信できる。まだ同社のWEBサイトで提供されるモジュールを利用すると、インターネット経由でのデータ取得も可能だ。インターネット経由の「iEPG」と比較して特に不便に感じることはない。

 加えてADAMS-EPGならではの機能もある。本製品は視聴中、映像と同時に番組情報を表示することが可能で、その番組表で見たい番組をクリックするだけでチャンネルが切り替えられる。番組表からのキーワード検索機能も素早く、ローカルに番組表を保存しておくメリットを存分に生かしている。

 ジャンルや出演者をキーワード設定し、電子番組表から検索して自動的に番組録画する「おまかせ録画」も、ADAMS-EPGの特性を生かした機能だ。単に自動録画するだけではなく、他の録画とは別管理で最大容量を設定し、これを超えると古い録画から消去される。もちろん通常の予約録画や手動録画を優先するようになっており、おまかせ録画が大事な録画を邪魔するようなことはない。



電子番組表も内部のウインドウに表示。予約は毎日、毎週指定曜日(複数曜日可)などの設定が可能。ナイター中継などの影響を配慮し、録画時間を30分簡単に延長できるようにもなっている。


おまかせ録画はこのように通常の録画とは別管理。最大保存容量を設定しておけるほか、通常の録画とは異なるドライブに保存する事ことできる。通常の録画への影響を完全に排除できるわけだ

[坪山博貴, ITmedia ]

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