クリエイティブメディアのHDD内蔵携帯音楽プレーヤー「NOMAD Jukebox Zen NX」。従来モデルよりも軽量薄型になり、機能・操作性も向上した注目の“iPodキラー”の実力をチェックしてみた。
クリエイティブメディアが7月末に発表した、HDD内蔵の携帯音楽プレーヤー「NOMAD Jukebox Zen NX」。市場では先週あたりから店頭に並び始めている。従来モデルよりも軽量薄型になり、機能・操作性も向上した注目の“iPodキラー”の実力をチェックしてみた。
クリエイティブメディアの“iPodキラー”HDD携帯音楽プレーヤー「Zen NX」 HDD内蔵デジタルオーディオプレーヤー市場で独走していたアップル「iPod」の牙城を崩すべく、高機能・低価格を武器に昨年9月に登場したクリエイティブメディアの「NOMAD Jukebox Zen」。40G/60Gバイトモデルの投入など1.8インチHDD搭載のiPodには真似のできない“HDDの大容量化”や、WindowsユーザーにとってはIEEE1394よりも便利な「USB 2.0対応」などで攻勢をかけるものの、市場ではiPodの独壇場が依然として続いている。
iPod人気の大きな理由の1つが“魅力的なボディ”だ。今年5月に発表したiPodの第三世代モデルは、定評あるその洗練されたデザインもさることながら、61.8(幅)×103.5(高さ)×15.7(厚さ)ミリで156グラム(10G/15Gバイトモデル)という小型軽量ボディに、高い評価が集まっている。 一方、従来のZenシリーズはというと、今年6月に発表した60Gバイトタイプまではすべて同じボディを使っており、そのサイズは約75.9(幅)×112.6(高さ)×24.5(厚さ)ミリで重さ約268グラムと、iPodよりも一回り大きくて100グラム以上も重かった。 新シリーズとなるZen NXは、新しいボディを採用。幅(76ミリ)と高さ(113ミリ)は従来とほぼ同じながら、厚さが22ミリと2.5ミリ薄くなったほか、重さが約226グラムと前機種より約42グラム軽量化した。この手のモバイル機器は、厚さと重さが少しでも違うだけで大幅なサイズ変更を施したイメージを与えることがあるが、Zen NXがまさにその典型。従来モデルと比べると、スペック以上にコンパクトに感じる。シルバーとホワイトを基調としたiPod似の新デザインも、失礼だが安物ラジオみたいだった従来モデルに比べて断然かっこよくなった。
Zenシリーズに比べて薄型軽量になった新ボディ。ちょうどカセットテープ型のウォークマンと同じぐらい
薄型軽量になった新ボディでは、バッテリーが内蔵型から交換可能な専用リチウムイオン充電池に変更された。連続再生時間も最大14時間に増えたほか、今後発売予定の交換用バッテリーを利用することで、さらなる長時間再生も可能になる(交換用バッテリーの発売時期や価格は未定)。 薄型の専用リチウムイオン充電池は重さも約22グラムと軽く、ラッチをスライドさせるだけで上ブタが簡単に外れるためにバッテリー交換もしやすい。ただし、このラッチにはロック機構がないため、カバンやポケットの中でラッチが引っかかり上ブタが外れてしまうケースが何度かあった。バッテリー1つで長時間動作できるだけに、“交換しやすさ”よりも“モバイル性”を重視して欲しかったところだ。
交換可能な専用リチウムイオン充電池。上ブタはラッチをスライドするだけで“簡単に”開いてしまう 「NX 20GB」/「NX 30GB」と、内蔵HDDの容量が異なる2機種が用意されている。実売予想価格は、NX 20GBが2万9800円前後、NX 30GBが3万6800円前後。ライバルのiPodが、15Gバイトタイプで4万7800円、30Gバイトタイプで5万9800円なので、HDD容量が上もしくは同容量で、Zen NXとiPodでは2万円前後の価格差があるのだ。
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