> レビュー 2003年8月22日 12:45 PM 更新

外付けタイプのお手頃ビデオキャプチャー――I/Oデータ「GV-MVP/RZ」(1/2)

アイ・オー・データ機器の「GV-MVP/RZ」はUSB 2.0対応の外付けタイプで2万円台前半という魅力的な価格設定のTVチューナー&キャプチャーだ。

 アイー・オー・データ機器の「GV-MVP/RZ」はハードウェアMPEG-2エンコーダを搭載したTVチューナー&キャプチャーで、USB 2.0経由でPCと接続する外付けタイプの製品だ。


GV-MVP/RZ

 ちょうど、先ごろ発表されたPCIタイプのビデオキャプチャー「GV-M2TV/PCI」の外付け版といった印象だ。標準小売価格も、内蔵タイプと同じの2万4800円である。

 外付けと内蔵の違いを考えれば、これは製品価格をかなり安価に抑えたことになるが、同製品はアイ・オー・データ機器の映像関連製品出荷100万台突破記念商品とのこと。それもあって、かなり意欲的な価格設定をしたのかもしれない。

 だが、安価とはいえ、製品の内容はしっかりしたものだ。MPEGのハードウェアエンコーディングだけではなく、ゴーストリデューサ(ゴースト除去機能)用のチップを内蔵。定評のあるTVアプリケーション「mAgicTV」やUleadのビデオ編集/DVDライティングソフトウェアを同梱するなど、かなり充実した機能を持っている。

 同社には同じ外付けUSB 2.0タイプのものとして、「GV-M2TV/USB2」という製品もある。だが、こちらは標準価格が4万2000円とかなり価格差がある。もっとも、その分、こちらにはSビデオ出力、ビデオ出力などの機能がある。言い換えれば、GV-MVP/RZはこうしたビデオ出力機能を省いて、より安価にしたものと考えればいいだろう。

安価だが、画質には十分な配慮がされている

 製品の中心となるMPEGエンコードチップは、Conexant社の「CX23416」である。このチップは、MPEG2のハードウェア圧縮だけではなく、ノイズリダクション機能も内蔵しているため、圧縮時におけるざらつきを軽減できるのが特徴だ。一方、ゴーストリデューサにはNEC製のチップ「μPD64031A」を使用しており、この価格帯の製品としては画質にもかなり配慮している。

 CX23416のエンコード時における最大ビットレートは15Mbps(映像)で、DVD-Videoを超えた高画質で録画することも可能。USB 2.0の帯域であれば、15Mbpsは十分に実用的な数値なので、外付けタイプでありながら高画質での録画も可能だ。なお、音声はMPEG-1のAudio Layer IIで、448kbpsが最大値となっている。

 ハードウェアの他にも、定評のあるTVアプリケーション「mAgicTV」やUleadのビデオ編集/DVDライティングソフトウェアを同梱するなど、添付ソフトも充実している。  

操作性はどうか?

 外観は従来のGV-M2TV/USB2とそっくりだが、外部出力のインタフェースが減らされているため、よりシンプルだ。とはいえ、入力端子はコンポジットビデオとステレオ音声、S-ビデオと一通りそろっている。

 本体とPCとの接続はUSBケーブル端子に接続するだけで、後は電源アダプタからのケーブルを電源端子つなげば準備完了だ。内蔵タイプと比べると、セッティングに要する手間と時間はほとんどない。

 また、CX23416は低消費電力であることも特徴の一つなので、冷却ファンなどは付いていない。このため、どこに置いても音が気になるようなことはない。


前面にはコンポジットビデオ、音声(左右)、Sビデオの端子があり、電源スイッチは上面にある


背面にはUSB 2.0、電源(ACアダプタ入力)、TVアンテナの各端子がある

[河野寿, ITmedia ]

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