CDとDVDに関するスイート製品である「Easy CD & DVD Creator 6」。新バージョンの最大の特徴は、DVDに完全対応したことだ。そこで「DVDに記録する」という面から見たその機能や使い勝手を詳細に見ていこう。
CDとDVDに関するスイート製品である「Easy CD & DVD Creator 6」(以下Creator6と略)は、CD-R/RWはもちろんのこと、書き込みソフトの必要な記録型DVD4種類(DVD-R、DVD-RW、DVD+R、DVD+RW)に対応している。 前回のレビューでは統合型ソフトという面からCreator 6の機能を紹介したので、今回はおもにDVD関連の機能を中心にCreator6を見ていくことにしよう。 記録型DVDに情報を書き込む方法には、大まかに言ってライティングソフトを使ってディスクアットワンスなどの方法で一気に書き込むタイプ(追記も可能)と、ハードディスクのようにランダムにファイルを書き込んだり消去したりできるパケットライトタイプの2種類がある。 前者はDVD-RやDVD+RにDVD-Video形式やデータを書き込むのに適していて、DVDプレイヤーや他のDVD-ROMドライブでの再生互換性も高い、後者はDVD-RWなどの書き換え可能型メディアに対して書き込むときに便利だが、場合によってはドライバが必要なことや、DVD-Video形式では書き込めないため、汎用性にやや欠ける面がある。 もちろん、Creator6はどちらの書き込み方法にも対応しているし、DVD+RWのリアルタイムレコーディングのような、割と特殊な書き込みもサポートしている。
既に述べたように、Creator6はいくつかのソフトウェアが集まったスイート製品だが、「Creator Classic」は、このなかでもメインとなる部分だ。かつてのEasy CD Creatorはこのプログラムがすべてだった。当然のことながら、現在ではCD-R/RWだけではなく記録型DVDへの書き込みにも対応している。 記録型DVDにデータを保存するには、Creator Classicを使ってDVD-Rなどに書き込む方法と、後述するように「Drag-to-Disc」を使用してパケットライトを行う場合がある。 どちらを使うかは用途によって異なるが、DVD-Rにデータを書き込む場合にはCreator Classicを使って書き込んだ方が、互換性の点から言っても便利だろう。パケットライトを行えば追記や書き込んだデータを(ソフトウェア的に)消去することもできるが、DVD-Rというメディアの特性を考えれば1回で一気に書き込む方が向いているように思うからだ。 まずは基本的な使い方を見てみよう。 データをDVD-Rに焼く場合には、Creator Classicを起動して、空のDVD-Rメディアを挿入する。
Creator Classicの起動画面。操作体系の基本は以前のバージョンとさほど変わっていない CD-R/RWを含めて記録できるドライブが1台しかない場合には、そのままデータの書き込み操作に進めばよいが、複数のドライブがある場合には、空のDVD-Rを挿入したドライブが書き込み対象となっているかどうかを確認する。 右下にある「デフォルトのレコーダ」という部分のアイコンをクリックしてドライブを切り替えればOKだ。 次に、メニューの新規プロジェクトから「データディスク」を選択。画面右側にある「ファイルとフォルダをここに追加します。」という部分に書いてあるとおりに画面上の「ソースの選択」でファイルやフォルダを選んでから、下の領域にドラッグ&ドロップする。 そうして、準備が整ったら一番右下にある“人魂”のような「ディスクへの書き込み」というアイコンをクリックすれば、DVD-Rへの書き込みが始まる。Classicというネーミングに相反して、実に簡単な操作でDVD-Rへ書き込みできるのが分かるだろう。ウィザード形式は初めの1回だけはいいかもしれないが、慣れてくるとすぐにデータを書き込めるCreator Classicのほうが使い勝手がよいように思う。
フォルダやファイルをドラッグ&ドロップするだけで書き込める
上記の操作で書き込まれる論理フォーマットは、標準だと「UDF(UDFブリッジ)」になるようだ。もしこれを変えたい場合にはメニューの「プロジェクトプロパティ」を選ぶ。すると、「全般」タブでファイルシステムが選べるようになっているので、「UDF」、「ISO9660」、「Joliet」のなかから選択すればよい。
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