> 特集 2003年9月1日 08:00 PM 更新

CPU負荷100%試験の信頼度、〜製品開発から製造まで〜(2/2)


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 また、あえて製品の各部にストレスを与え、エラーを多く出させるプログラムも独自に開発しており、それによって得られるノウハウを集積。この結果はトータルな開発と次なるチャレンジに役立っているのだ。

 ここで行われるさまざまなテストは出荷時も同様に実施される。すでに耐久性、安定性においてお墨付きを得ているマシンとはいえ、生産にあたる場合でも厳しいチェックを受けるというスタンスに変化はないのだ。納入する製品について、いつでも真剣に向き合っているJCSならではのスタイルといえるだろう。



さまざまな要素を盛り込んだ過酷なテストがJCSの特徴だ。連続稼動のみではなく、100%負荷テストや耐熱テストなどの条件は、実際に使われる環境よりも数段上を想定している



サーバだけでなく、デスクトップ、ワークステーションモデルでも環境テストに怠りはない。チェック項目の多さがその実力を垣間見させてくれる

製造から導入へ

 基本モデルが完成すると、ラインアップへ追加されることになる。これだけのテストを実施して送り出された製品は、導入したユーザーから信頼を得ているのもうなずけるところだ。豊富なラインアップから製品をチョイスするだけでなく、細部にわたるBTOも可能で、特殊なニーズによって作られる完全オリジナル製品についても受け付けている。もちろん、そうした場合も開発にあたってのスタンスは変わらない。イレギュラーなリクエストであっても、気軽に相談してみるとよいだろう。

 また、テスト期間中にはUNIX、WindowsなどさまざまなOSによるフィードバックも行っている。ハードウェアだけでなく、ソフトウェアのチェックにも怠りは無い。特殊な環境で使われることの多いサーバにおいて、トータルな機能を提案することができるというわけだ。これらのノウハウの集積はJCSが業界をリードしていることの裏づけにもなっている。

 さて、導入されたコンピュータは「機械」である以上、100%ノントラブルというのは有り得ない。そこで、JCSでは万一の故障が起こってしまった場合、製品を回収し徹底したチェックを行っている。不安部分にあたるパーツはすべて検査され、コンデンサのメーカーにまで及ぶほどだ。さらに、その情報をオープンすることで、改善策の提示と今後の改良を明確にしている。ハードウェアサポートにおいて、最善と言える方法だ。

 次回はJCSが行っているハードウェア以外の部分のサービス、「保守」について紹介しよう。


基本構成を中心としたBTOも可能だ。サイトからは製品を選択した後、「見積もり」ボタンをクリックすればメニューが表示される


開発ルームで仕事に打ち込むスタッフ達。真剣なまなざしは製品について妥協を許さない姿勢の現れだ

[中山一弘(ユータック), ITmedia ]

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