> レビュー		2003年9月3日　12:40 PM 更新

手持ちのマシンを格安でリビングPCに――PC-TVコンバータ「SC-1R」（3/3）

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　「マイドキュメント」フォルダの中をたどっていくと、デジカメのデータが見つかった。それぞれがサムネイルで表示されている。

サムネイル表示されている

　見たい画像の上で「OK」ボタンを押せば、その画像がフルスクリーンで表示される。拡大表示の状態で、リモコン操作によって前後の写真を表示させることも簡単にできるので、友達と旅行のデジカメ写真を見る場合などには重宝しそうだ。

デジカメ写真をリモコン操作だけでTV表示できる

リビングルームPCの救世主？

　リビングルーム用と自称するPCは今までにも数多く登場したが、結局はあまりぱっとせずに終わってしまっていた。原因はいろいろ考えられるだろうが、端的に言えば「そんなものは誰も望んでいなかった」ことに尽きるだろう。

　リビングルームに置くだけのPCに何十万円も投資するくらいなら、他のAV機器にその資金を投入する方がよほど気が利いている――と思う人が多いのではないだろうか。

　しかし、SC-1Rを使ってみると、TVの脇にPCを置いておくのもなかなか便利だなということに気付く。

　PCなので起動と終了がやや面倒だが、あとはリモコンのスイッチを入れるだけでマルチメディアファイルを閲覧したり、WindowsMediaのファイルをインポートしたりすることもできる。CDからWMA化した音楽ファイルを再生させてジュークボックスにすることも可能なのだ。さらに、マウスと一体になったワイヤレスキーボードを使えば、本体から離れていても操作ができる。

　リビングルームPCのためにわざわざ新たにPCを購入するのは大変だが、余っているPCがあるならばしめたものだ。そのPCをTVの脇に設置し、わずか1万円程度のSC-1Rを付ければリビングルームPCに早変わりである。多くの人が望んでいたのは、“これぐらい”のリビングルームPCだったのではないだろうか。

関連リンク
「SC-1R」製品情報
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