NEC LaVie L LL530/7AはMobile Athlon XP-Mを搭載したスリムノートだ。前モデルからはデザインが一新。シルバーを基調にしたデザインは落ち着いた印象を与える。また、レガシーインタフェースの廃止など、シェイプアップが図られている。
NEC LaVie L LL530/7A(以降LL530)は、LaVie L LL500の後継機種で、デザインを一新。CPUやハードディスク容量をグレードアップした2スピンドルオールインワンノートPCだ。 前モデルのLaVie L LL500/6Dは、LaVie Lシリーズの中でパーソナルユースの普及モデルに位置付けされており、CPUにMobile Athlon XP-Mを使用。ハードディスクの容量も抑えることで低価格化を実現した。 このLL530も同じ位置付けと考えてよいだろう。前モデルからの変更点、普及モデルとしての使用感にポイントをおいて、レビューをお届けしよう(なお、本記事は、LaVie L LL530/7の試作機でレビューした。このため、製品版と異なる場合があるかもしれない)。
NEC LaVie L LL530/7A
2003年5月に出荷された前モデル LL500/6Dとの違いは、CPUがAMDのMobile Athlon XP-M 1700+から1800+へ、ハードディスクの容量が30Gバイトから40Gバイトへグレードアップされ、チップセットがATI Technologiesの「RADEON IGP 320M」とALiの「M1535+」から、SiSの「SiS740」に変更されたことだ。 SiS740はグラフィックス機能を内蔵した統合チップセットで、同社のグラフィックスチップであるSiS315に相当する性能を持つ。ちなみに、前モデルのLL500/6Dが採用しているRADEON IGP 320Mのグラフィックス性能は、初代RADEONの廉価版RADEON 7000(RADEON VE)相当だった。3Dグラフィックスの性能はRADEON IGP 320Mの方が優れ、2Dグラフィックスの性能は若干だがSiS740の方が優れていると言えるだろう。 LL530のベンチマーク結果は以下の通りだ。
LL530ベンチマーク結果 どちらのチップセットにしても、3Dをバリバリ利用したゲームをプレイするには力不足だ。LL530はあくまで、ビジネス系アプリケーションの利用やWebブラウジング、メールなどを利用するユーザー向けのノートPCと捉えるべきだろう。 LL530では、前モデルLL500/6Dに搭載されていたFDDやパラレルポート、シリアルポートが廃止されている。さらに、前モデルでは2スロットあったPCカードスロットが1スロットになり、TypeIIIのPCカードは利用できなくなった。
後面:レガシーインタフェースは搭載されていない
左側面:PCカードスロットは1スロットだけ LL530は、全体的にシェイプアップし、必要にして最小限の機能を残したモデルと言えそうだ。時代の流れとはいえ、レガシーインタフェースを搭載するノートPCは少なくなっているので、筆者としてはこれは継承してほしかった部分だ。 LL530の液晶ディスプレイは14.1型XGA(1024×768ピクセル)で、表面を特殊加工した高輝度タイプが採用されている。前モデルの上位機種が採用していたスーパーシャインビュー液晶と同様に高輝度で、左右方向及び、下方向の視野角は十分に確保されている。液晶ディスプレイを上方向からのぞき込むことはあまりないと思うが、上方向の視野角が不足している点が気になった。 [赤枝輝昌, ITmedia ] Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. 前のページ | 1/3 | 次のページ モバイルショップ
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