“よりベーシック”を目指した2スピンドル普及機――NEC LaVie L LL530(2/3)前モデルLL500/6Dのブルーを基調とした配色や、曲線を多用したタッチパッドのデザインは好みが分かれるところだった。女性ならば良いが、男性にちょっとかわいすぎると感じたかもしれない。 その点、LL530はシルバーを基調としており、タッチパッドの形状はシンプル。全体的に万人受けしそうなデザインに変更されている。本体外装は樹脂製でがっちりとしており、十分な剛性を備えている。
シルバーを基調としたシンプルなデザイン 前モデルではCD、DVDの再生や停止を制御するワンタッチボタンがあったが、LL530ではインターネットとメール用の2個になった。
インターネットとメールに割り当てられたワンタッチボタン
LL530のスペックを詳しく見ていこう。なお、重量やバッテリーの持続時間などは筆者の測定によるものなので、あくまで参考数値と考えていただきたい。 LL530は重量が約3キロあり、デスクトップPCの代替としての据え置き利用を前提としたオールインワンノートPCである。バッテリー持続時間も約2時間と短いのでモバイル用途にはあまり向かないだろう。なおバッテリー持続時間の計測方法は、液晶ディスプレイの明るさ最大の状態で、ハードディスク内のムービーファイルを連続再生し、システムスタンバイになるまでの時間を計測した。 この測定条件はかなり高負荷なので、カタログなどに掲載される「JEITA バッテリ動作時間測定法」では3時間程度になるだろう。バッテリーにはニッケル水素の9.4V、4500mAhのものが使われている。 全体としてのスペックはノートPCの普及モデルとしては標準的だ。繰り返しになる部分も含めてざっと触れると、OSはWindows XP Home Edition、CPUはAMDのMobile Athlon XP-M 1800+、メインメモリはPC2100のDDR SDRAMが256Mバイト搭載されている。 グラフィックスアクセラレータはSiSグラフィック統合チップセット SiS740内蔵で、メインメモリから32Mバイトをビデオメモリとして共有する。ビデオメモリの容量はBIOSの設定で32/64Mバイトから選択可能だ。 ハードディスクは東芝製「MK6021-GAS」で、UltraATA/100接続の容量40Gバイト、回転速度4200rpm、キャッシュの容量2Mバイトのものを搭載している。試作機ではCドライブに28Gバイト、D:ドライブに3.7Gバイトの容量が割り当てられていた。また、リストア用として5.6Gバイトが割り当てられている。これらのパーティション構成などは実際に店頭に出回る製品量産機と異なる可能性があるだろう。 LL530のキーボードは、キーピッチが約19ミリ、キーストロークが約3ミリある。キータッチは多少重めだが、フワフワとした感じで、これは好みが分かれそうだ。筆者の場合は最後までキーを押したという感覚がややつかみにくく、何度かミスタイプをしてしまった。 キーボード自体の作りはしっかりとしており、剛性は十分だ。裏面に可動式の小さな足が付いており、PCに適度な角度が付くように工夫されてる。またこの足は、裏面に設置されている吸気口への空気の流入を促す役目もかっている。
自然な配列のキーボード
裏面のチルトアップ用の足と吸気口 ポインティングデバイスは静電方式のタッチパッドで、左右のクリックボタンの間にスクロール用のボタンを持つ。前モデルLL500/6Dのタッチパッドはセンターに配置されていたが、LL530では若干左寄りに配置され、親指が自然とタッチパッドへ移動できるようになった。 しかし、タッチパッドとパームレストの段差が約1.5ミリあり、親指でタッチパッドを操作し、その親指をスペースキーへ戻す際に、タッチパッドの縁に親指が引っかかるのが多少気になった。左右のクリックボタンは小さめだが、適度なクリック感があり良好だ。 ロジクールの光学式スクロールホイール付き2ボタンマウスが付属していた。これは適度な大きさで、手の小さな子どもや女性でも快適に扱うことができるだろう。
タッチパッドと左右クリックボタン、スクロール用の中央クリックボタン
付属するロジクールの光学式マウス キーボードの上部には2個のワンタッチボタンがある。出荷時には、右ボタンにインターネット、左ボタンにメールが割り当てられている。ワンタッチボタンはユーザー自ら設定することが可能だ。 [赤枝輝昌, ITmedia ] Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. モバイルショップ
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