“よりベーシック”を目指した2スピンドル普及機――NEC LaVie L LL530(3/3)1個のボタンに最大5種類のアプリケーションを割り当て、ボタンを押すたびにプログラムを順次起動する機能や、複数割り当てたアプリケーションを一度ボタンを押すと同時に起動する機能も持っている。 LL530の排熱対策は優れており、長時間利用してもキーボードやパームレスト部が若干暖かくなる程度だ。FDDやパラレルポートをなくしたことにより、吸気口が左の側面に2カ所設けられ、十分な吸気が行えるようになった。裏面にもやや大きめの吸気口を持つ。 裏面は左奥側が特に熱を持つので、膝の上に載せて使用することは避けた方が良いだろう。
LL530のインタフェースは、左側面にCardBus対応TypeI/IIのPCカードスロット×1、IEEE 1394×1、ヘッドフォン出力、マイク入力。右側面にはコンボドライブ(CD-ROM読み込み最大24倍速、CD-R書き込み最大24倍速、CD-R/W書き込み/書き換え最大10倍速、DVD-ROM読み込み最大8倍速)で、背面にはモデム、USB 2.0×3、10BASE-T/100BASE-TXのLAN、外部ディスプレイ出力を備えている。
左側面:CardBus対応TypeI/IIのPCカードスロット×1、IEEE 1394×1、ヘッドフォン出力、マイク入力
右側面:コンボドライブ
後面:モデム、USB 2.0×3、10BASE-T/100BASE-TXのLAN、外部ディスプレイ出力端子 USBが背面のみで、3ポートしか備えていない点がちょっと残念だ。さらに、前述したようにPCカードスロットを1スロットしか備えていない点も気になる。LL530は無線LANを内蔵していないので、PCカードタイプの無線LANカードを利用する可能性が高くなる。そうなると1個しかないPCカードスロットを占有してしまうことになるからだ。 もちろん、USBタイプの無線LAN機器を利用するという手もあるが、ノートPCとしての機動性(家の中で部屋を移動する程度)や数少ないUSBポートを消費してしまうデメリットを考えると、PCカードは以前のモデルのように2スロットのままにするか、あるいは減らすならばUSBポートを増設するなどの配慮がほしかった。 そのほかに、すべてのユーザーが利用するとは限らないが、ビデオ出力用のS端子がLL530では廃止された。これは、グラフィックス機能を統合したチップセットがRADEON IGP 320Mから、SiS740に変更されたことによると思われる。 メモリはSO-DIMMスロットを1基搭載する。標準搭載されている256MBはオンボードとあり、ユーザー自身で交換することは難しいようだ。
裏面:メモリの拡張スロット
LL530は前モデルLL500/6DからCPUやハードディスクの容量がグレードアップされ、さらに上位モデルが搭載していた表面光沢仕上げの液晶ディスプレイに変更されている。ハードディスクの容量が10Gバイト増加した点は評価できるが、CPUは、モデルナンバー(AMD社が採用するCPUの性能を示す数値)が100上がったことによる性能の向上は体感できるほどのものではない。 前モデルからの最も大きな変更点は、レガシーインタフェースが廃止され、さらにPCカードスロットが1基になったことと、液晶ディスプレイが表面光沢仕上げになったことだ。 どうしてもレガシーインタフェースの機器を活用したいユーザーは旧来のLL500/6Dの方を選ぶことになるだろうが、それ以外のユーザーであれば、落ち着いたデザインでシェイプアップされたLL530が良いだろう。 モバイルAthlon XP-M 1700+搭載の14.1型オールインワンノート、LaVie L LL500/6D [赤枝輝昌, ITmedia ] Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. モバイルショップ
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