> レビュー 2003年9月30日 12:39 PM 更新

エントリー機に「世界最速起動」の称号――Xacti「DSC-J2」(2/2)


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 「エントリー機に“世界最速”なんて」と思われるかもしれないが、デジカメの知識が少ない初心者ほど、こういった感覚的なスペックには敏感で、しかも“せっかち”だ。「光学3倍ズームを備えているから、沈胴レンズが伸びきるまで待たなくてはならない」といった考えなどせず、電源を入れたらすぐに撮影できると思っている初心者にこそ、高速レスポンスが必要なのだ。

 ちなみに、この高速起動に大きく貢献しているのが、レンズが飛び出さないインナーズームレンズ方式。“世界最速起動”のタイトルホルダーだったミノルタのDiMAGE Xシリーズと同じコンセプトだ。

英語では「Cheese」じゃない“新おしゃべりナビ”

 J2のユニークな機能としては、J1で採用された撮影モードなどを音声ガイドでユーザーに伝える「おしゃべりナビ」機能に、撮影時に「はいチーズ」とレリーズタイミングを知らせる機能が追加された点だ。

 この機能を発表資料で知った当初は、セルフタイマー使用時に撮影準備のタイミングを被写体に知らせるためのものだと筆者は思いこんでいた。だが実際は、通常の撮影時にシャッターボタンを半押しするタイミングで「はいチーズ」としゃべる仕様だった(しかもセルフタイマー時には他のデジカメ同様にピッピッという電子音しか鳴らない)。

 「こんなことは撮影者が言えば済むことでは」と思うのだが、実際にこの機能を使って撮影してみると、デジカメ自身がしゃべるということに皆驚いて興味を示し、結果的に和やかな表情を撮影することができた。「業界初」(同社)の機能のうちは、ウケ狙いにはもってこいかもしれない。


メディアはSDメモリーカード、電源は専用充電池を使用

 J2は、液晶モニターの操作画面言語が9言語(日/英/仏/独/スペイン/伊/韓/中文 繁体/中文 簡体)で表示でき、ビデオ出力もNTSCのほかPAL出力に対応するなど、ワールドワイド仕様になっている。ただし、さすがに音声ガイドまでも9言語対応にはできなかったようで、日本語以外の言語選択時の音声はすべて英語になる。

 ちなみに、「はいチーズ」は「Say Cheese」と思いきや、「Smile」になっていた。

QuickTime以外の動画記録方式にも期待

 1/2.7インチで有効約320万画素CCDを搭載し、画素補間により2880×2160ピクセルと約600万画素相当で撮影する「ピクトライズ600」機能もJ1から継承。また、同社デジカメを選ぶ大きな理由の一つにもなっている、TVクオリティに迫る640×480ピクセル/30fpsの音声付き動画(QuickTime形式)撮影機能も健在だ。


「ピクトライズ600」機能の画素補間で、2880×2160ピクセル(約600万画素相当)で撮影した画像


600万画素相当(左)とCCDスペックの320万画素相当(右)の比較

 同社に期待したいのは、限られたメディア容量でも長時間記録が可能な動画記録方式の採用だ。QuickTime形式では、256Mバイトの大容量SDメモリーカードを使っても、わずか2分半ぐらいしか撮影できない。撮影後の編集に有利なQuickTimeも、ターゲットユーザー層が中・上級者のDSC-MZシリーズならまだしも、エントリー機にはふさわしくない。近年増えているMPEG-4形式を採用し、同社ならではの動画技術を駆使して高画質なムービー撮影ができる“Xacti”の登場を願っている。

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[西坂真人, ITmedia ]

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