> レビュー 2003年10月8日 11:23 PM 更新

ペンタックスが「*ist D」でついにデジ一眼に参入。その実力のほどは?(3/3)


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*ist D:作例

 このページの画像はWeb掲載用に加工してあります。リンクをクリックすると、手を加えていないオリジナルの画像を表示できます。

・作例1「バイク」(JPEGで撮影)


<撮影データ>使用レンズ:FA J18mmF4〜35mmF5.6AL、焦点距離:20ミリ、絞り優先AE(F4.0、1/125秒)、EV補正なし、ISO感度:200、WB:オート(オリジナル画像はこちら

 植え込みの緑、レストランの外壁、ともに忠実な色再現だと思う。しかしどうもシャープ感が足りない。金属のマテリアル感を強調したかったのだが、バイクの銀メッキフレームに合わせたはずのピントが前ピン気味なのか、どこにも合っていない。「RAWで撮ってシャープネス調整しようかな」と感じた次第だった。

・作例2「ランドマークタワー」(RAWで撮影)


<撮影データ>使用レンズ:FA J18mmF4〜35mmF5.6AL、焦点距離:35ミリ、マニュアル(F32、1/90秒)、EV補正なし、ISO感度:200、WB:オート(オリジナル画像はこちら

 コントラストの激しい、条件の厳しいシチュエーション下での作例。露出は遠方のランドマークタワーに合っている。これももう少しシャープ感が欲しいところだが、RAWで撮れば好みに合わせて調整できる。ちなみにオリジナルの作例は補正を加えていない、カメラが出力したままのデータである。EXIFの日付と時刻は事前に合わせることを怠ったため、正確ではない。正しくは午後3時少し手前の陽光である。

・作例3「オブジェ」(RAWで撮影)


<撮影データ>使用レンズ:FA J18mmF4〜35mmF5.6AL、焦点距離:24ミリ、マニュアル(F19、1/30秒)、EV補正なし、ISO感度:200、WB:オート(オリジナル画像はこちら

 これも、光と陰の描写力をテストすべく選んだシチュエーション。画面左上部の壁のハイライト部分は白飛びせずに、レンガのパターンをほのかに描写している。ホワイトバランスはオートだが、室内に差すデイライトの光の色を自然に再現していて好ましい。彩度、シャープネスともに乏しい気もするが、RAWなのであとから調整できる。

・作例4「雑踏」(RAWで撮影)


<撮影データ>使用レンズ:FA J18mmF4〜35mmF5.6AL、焦点距離:31ミリ、絞り優先AE(F22、0.3秒)、EV補正なし、ISO感度:400、WB:オート(オリジナル画像はこちら

 雑踏を表現しようと、ベンチを三脚代わりに低速シャッターを切ってみた。室内でパンフォーカスを狙うべく、コーヒーショップのネオン看板にAFを合わせている。引いた絵ではネオン看板にも手前の通行人のスニーカーにもピントが合っているように見える。しかし等倍にすると、悲しいことにぴったりピントが来ているポイントがどこにも見当たらない。ネオン看板よりどうやら少々前ピンのようだ。

 光量は乏しかったが、低速シャッターが目的だったのでISO感度はあまり増感していない。シャドー部にノイズが見受けられないのに安心した。ISO400ならまったく実用域ということだ。シャドー部の粒子の雰囲気から、夜景にも使える手ごたえを感じた。

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[島津篤志(電塾会友), ITmedia ]

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