> レビュー 2003年11月11日 08:16 PM 更新

大口径レンズは“4M/12倍/F2.8”のため――「LUMIX DMC-FZ10」(2/3)


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豊富なマニュアル機能

 この大口径レンズには、フォーカスリングを回すことで手動でピント合わせが行える「リング式マニュアルフォーカス」が装備されている。あらかじめ決めた場所にピントを合わせておくいわゆる「置きピン」や、マクロ撮影時の細かなピント合わせに便利な機能だ。


手動ピント合わせが可能な「リング式マニュアルフォーカス」

 レンズ部左側面にある切り替えスイッチでMFを選んでフォーカスリングを操作すると、ピントが合わせやすいように液晶ディスプレイ(もしくはEVF)の中央部が3倍に拡大表示される。


液晶ディスプレイ(もしくはEVF)の中央部が3倍に拡大表示され、正確なピント合わせをサポート。ヒストグラムも表示できる(右)

 また、FZ2から取り入れられた絞り優先/シャッタースピード優先のAEモードに加えて、絞りとシャッタースピードを個別に設定できる「マニュアル露出」モードを装備。撮影者の求めるイメージを表現するために、より柔軟な撮影条件の設定変更が可能になった。


マニュアル露出モードで撮影(F7.3、1/2秒、ISO100)

 例えば上の写真は、中央の水の流れを柔らかく表現するために1/2秒という低速シャッターを使った作例だ。これをシャッタースピード優先モードにすると絞りがF3.3に設定され、夕方なのに昼間撮影したかのような露出オーバー気味になって被写界深度も浅くなってしまった。カメラが露出設定に迷うシチュエーションなどで、積極的にマニュアル露出モードを使えるのもFZ10の魅力だ。


マニュアル露出モードで撮影(F8、1秒、ISO100)

高解像度化と大口径レンズで高倍率時の描写力が向上

 “売り”の光学12倍ズームは、4メガピクセルの高解像度を手に入れてよりパワーアップした。35ミリ判換算の焦点距離(35〜420ミリ相当)やズーム倍率(光学12倍、デジタル3倍)はFZ1/FZ2と同じだが、高解像度化と大口径レンズを採用することで描写力が向上し、従来機では目立ったデジタルズーム時の画像の粗さも低減されている。


六本木ヒルズから見た東京タワー。もっとも広角側(35ミリ相当)で撮影。距離にして約1.5キロメートルほど離れているため、展望台の存在すら分かりづらい


光学ズーム12倍時(420ミリ相当)


デジタル併用36倍時(1260ミリ相当)。FZ10の光学12倍ズームと400万画素&大口径レンズの描写力をもってすれば、1.5キロメートル先のタワーの展望台にいる人影まで見える

[西坂真人, ITmedia ]

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