> レビュー 2003年11月12日 03:00 PM 更新

原点に戻った505――バイオノート505エクストリーム PCG-X505/P(3/4)


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サイズにこだわるためスペック面での妥協も

 X505の基本スペックだが、CPUは超低電圧版PentiumM/1GHz、チップセットはIntel 855GMが採用されており、メインメモリはPC2100のDDR SDRAMが512Mバイト(増設不可)搭載されている。

 また、マシンサイズの制約上、スペック面での妥協もいくつか見られる。まず気になる部分がネットワーク関連の仕様だ。特に、無線LAN機能が内蔵されていないという点は残念だ。製品にはIEEE 802.11b/g対応のPCカードタイプの無線LANアダプタが付属しているが、やはり本体に内蔵されていないという点はユーザビリティという意味でややマイナスとなるだろう。


本体に付属する無線LANカード。付属のケースにかさばらず収納できるものの、内蔵して欲しかった

 また、有線LANコネクタも本体には直接用意されていない。本体左側面にコネクタが用意されており、「ディスプレイ/LANアダプタ」という、有線LANおよび外部ディスプレイ出力専用アダプタを利用しない限り、有線LANも利用できない。


付属する「ディスプレイ/LANアダプタ」。外部ディスプレイ出力と有線LANコネクタが用意されている

 標準搭載するHDDの容量が20Gバイトとかなり少ない点も気になる。1.8インチの薄型ドライブを採用しているために仕方がないとも思えるが、OSやアプリケーションの肥大化がますます進んでいることを考えると、かなり物足りない。普段使わないデータは外部ストレージデバイスに移動させるなど、データ保存手段を真剣に考える必要があるだろう。

 さらに、付属のACアダプタがかなり大きく重いという点も気になる。X505では、標準バッテリーでの駆動時間が3時間程度(JEITAバッテリー動作測定法)と、それほど長くない。となるとACアダプタも同時に持ち歩く機会も増えるわけで、大きくて重いACアダプタでは、せっかくの本体の拡張性がかすんでしまう。このあたりは、今後の改善を期待したいところだ。


付属するACアダプタを本体と比較したところ

 ちなみに、それ以外の拡張性に関しては問題ない。本体右側面にCardBus対応のPCカードスロット(Type II×1)が用意され、本体左側面にUSB 2.0コネクタが2個と、S400対応のi.LINKコネクタ(外付け光学ドライブ用の専用電源コネクタ付き)がそれぞれ用意されており、必要十分と言ってよいだろう。

 さらに、本体にはメモリースティックスロットが用意されていないが、付属の小型マウスにメモリースティックスロット(メモリースティックPRO、マジックゲート対応)が用意されているので、メモリースティックの読み書きも標準で可能だ。

 なお、ベンチマークテストの結果は以下の通りだ。HDDが1.8インチのためHDD Scoreの値がよくないが、その他は平均的なPentium M/1GHz搭載マシンのスコアと言えよう。


PCMark2002のベンチマークテスト結果。HDDが1.8インチのためHDD Scoreが悪いようだ


3DMark2001SEでのベンチマークテスト結果。Intel 855GMのグラフィック機能としては平均的なレベルだ

[平澤寿康, ITmedia ]

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