液晶ディスプレイが15.4インチのワイド画面に拡大し、液晶パネルも光沢タイプに変更された「dynabook V9」。グラフィックス性能や音質なども大幅に強化され、AVノートとしての機能がより充実した。
「dynabook V9/W14LDEW」(以下、V9)は、AV機能を重視したA4スリムノート「dynabook V8/513LMEW」(以下、V8)の後継モデルとなる。V9の特徴は、WXGA(1280×800ピクセル)表示対応の15.4インチワイド「Clear SuperView」液晶ディスプレイや、harman/kardonステレオスピーカーを装備したことだ。
15.4インチワイド液晶を搭載したスタイリッシュAVノート「dynabook V9/W14LDEW」 搭載CPUは、前モデルのV8と同じPentium Mで、動作クロックは1.30GHz版から100MHzアップの1.40GHz版を採用した。チップセットは従来同様Intel 855PMだ。 メモリは、PC2700対応のDDR SDRAMを256Mバイトで、最大2Gバイトまで増設可能だ。メモリの標準搭載容量は従来と同じだが、転送速度および拡張性がアップしている。V8では、PC2100対応のDDR SDRAMで、最大搭載容量は1Gバイトだった。より快適なPC環境を求めたいユーザーは、できれば512Mバイト以上にメモリを増設したほうがよい。 HDDは80Gバイトもあり、大容量データの保存をはじめ、DVD作成や編集作業なども余裕で行える。また、HDDの故障や交換の際も、リカバリーDVDが標準添付されているので安心だ。 光学ドライブは、DVD-R/RW/RAMおよびCD-R/RW記録が可能なDVDマルチドライブだ。最大転送速度は、DVD-R/RAM書き込みが2倍速、DVD-RW書き込み等倍速、DVD-ROM読み込みが8倍速となる。イジェクトボタンは、もう少し突起させたほうが操作しやすいと感じた。
最大2倍速のDVD-R/RAM書き込みが可能なDVDマルチドライブ
底面の各カバーを開けてみた。メモリスロットは2スロット用意されており、空きが1スロットとなっている 無線LANのスペックは従来と同じで、IEEE802.11b準拠の「Intel PRO/Wireless 2100」を搭載している。これにより、V8と同様にCentrinoロゴを取得している。ただ、他社の秋冬モデルの多くが、2.4GHz帯と5GHz帯のデュアルバンド/デュアルモード(11a/b)またはデュアルバンド/トリプルモード(11a/b/g)に対応しているだけに、11aや11gに対応していない点は、どうしても見劣りしてしまう。 無線電波の感度については良好だ。なお、無線電波のオン/オフ切り替えスイッチは、前面部に配置されている。 15.4インチのワイド画面は、やはり迫力がある。WXGA(1280×800ピクセル)表示対応の高解像度で、液晶パネルには光沢のある「Clear SuperView」液晶を採用しているため、とてもきれいでDVD映画の鑑賞にも最適だ。半面、光沢液晶パネルに共通していえることだが、どうしても蛍光灯や電球などの光源が映り込んで気になってしまう。 ちなみに、V8は通常の15インチXGA(1024×768ピクセル)液晶ディスプレイで、液晶パネルも光沢のないタイプだった。VシリーズはAV機能を重視しているマシンだが、光沢液晶パネルへの変更は評価の分かれるところかもしれない。 [高柳政弘, ITmedia ] Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. 前のページ | 1/3 | 次のページ モバイルショップ
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