キヤノンの新ハイエンドインクジェットプリンタ「PIXUS 990i」は、レッドを追加した7色インク方式で色再現範囲を広げた最高画質製品だ。フォトペーパーカセットを標準装備したほか、自動両面印刷ユニットにオプション対応するなど、ペーパーハンドリングを強化したのが特徴だ。
半導体製造技術のフォトリソグラフィーを駆使して製造された高密度多ノズルのプリンタヘッドを採用し、トレードオフの関係にある高画質と高速印刷の両立を実現したのがキヤノンのPIXUSシリーズだ。2002年秋に登場した同シリーズは基本性能の高さやコンパクト設計、静音性などが評価され、インクジェットプリンタの王者、セイコーエプソンの人気を脅かすまでになった。そのキヤノンの次の提案は、画質のさらなる向上とペーパーハンドリングの強化だ。 「PIXUS 990i」(以下、990i)は、その新提案を全て盛り込んだ製品である。画質の面では表現可能な色域を広げるレッドインクを加えた7色インクシステムを採用し、ペーパーハンドリングでは小サイズ紙専用のフォトペーパーカセットを標準装備した。さらに、自動両面印刷ユニットと大容量ペーパーフィードカセットにオプション対応し、写真プリントだけでなく、年賀状の両面印刷や普通紙への大量出力など幅広い用途を想定した製品となっている。もちろん、CD-R/DVDダイレクトプリントや、デジカメからのダイレクトプリントを可能するキヤノンの独自規格、そして業界標準規格のPictBridgeにも対応している。
PIXUS 990iの主要スペック
最高解像度は4800×2400dpi。全弾2ピコリットル、各色768ノズルのスーパーフォトノズルにより、画質と印刷速度を向上している。インク構成は、従来からのイエロー、マゼンタ、シアン、フォトマゼンタ、フォトシアン、ブラックに、レッドを加えた7色だ。レッドインクが加わった分、レッド領域の彩度が従来機種の「「PIXUS 950i」」に比べ約1.6倍に拡張されている。
インクは各色独立タンク方式のため、なくなったインクだけを交換できる インタフェースは、パソコン接続用のUSB 2.0ポートを1基、PictBridgeと同社独自規格Bubble Jet Directに対応したカメラダイレクトポート(USB1.1ポート)を1基備えている。
PictBridge/Bubble Jet Direct対応のカメラダイレクトポート(USB1.1ポート)は本体前面に装備する [田中裕子, ITmedia ] Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. 前のページ | 1/3 | 次のページ モバイルショップ
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