> レビュー		2003年11月28日　08:01 PM 更新

きょうはGIGABYTEのNVIDIA＆ATIハイエンドビデオカードを比べてみた（2/2）

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3Dmark03 GT2-4

3DMark2001 SencondEdition Build330 Score

3DMark2001 SecondEdition Build330 Game

AquaMark03

　3DMark03は、負荷を変えてパフォーマンスを測定するために、解像度1024×768ドットと1600×1200ドットの2種類に、FSAAと異方性フィルタリングを無効にした状態、FSAAを4X有効＆異方性フィルタリング 8X有効にした状態をそれぞれ組み合わせて、テストを行っている。

　これまで、RADEON 9XXXとGeForce FXの最上位機種を比較したベンチマークでは、負荷を高くしていくとRADEONが有利になる傾向が見られたが、今回の結果を見ると、それとは異なる結果が示されている。

　3DMark ScoreではFSAAとAnisoを無効にした状態でR98X256Dが上回っていたもの、どちらも有効にすると、解像度に関係なくN595U256Vがリードしている。

　GTを個別に調べていくと、GT1からGT3では最も負荷の軽い1024×768ドット、FSAA、Anisoともに無効の状態で、R98X256Dがリードを示すものの、そのほかのテストではN595U256Vが僅差ながらも上回る結果を残している。ただし、Direct X 9.0のファンクションを使っているGT4だけは、負荷を高くしていくとR98X256DのパフォーマンスがN595U256Vを上回っていく。

　Direct X 8.1のベンチマークである3DMark 2001 SecondEditionでは、解像度1600×1200ドット、32ビットカラー、AA 4サンプルの高負荷状態でテストを行ったが、結果はR98X256Dの優勢となった。個別のゲームベンチの結果を見ても、ほとんどの結果がN595U256Vを引き離している。

　GeForce FX 5950 Ultraは、ビデオドライバがForceWareに変わったことで使い勝手のみならず、パフォーマンスも明らかに向上したことが、さまざまなベンチマークサイトで報告されている。以前は、「高負荷にするとパフォーマンスの落ち込みが激しい」と言われていたGeForce FXシリーズだが、今回のテストでは、FSAAと異方性フィルタリングを有効にした高負荷状態で、RADEON 9800 XTを抑え込んでいる。

　ただ、3DMark03のGT4を見る限り、Direct X 9.0を駆使したゲームでのパフォーマンスはRADEON 9800 XTにもアドバンテージがあるように思える。AquaMark03がDirect X 9対応ベンチながらN595U256V優勢となっているが、このテストでも、負荷を高くしていくとRADEON 9800 XTが逆転することが知られている。

　Direct X 9.0が発表されてから1年が過ぎ、ようやく対応した3Dゲームが登場しつつある。これからビデオカードを購入するゲームユーザーにとって、Direct X 9.0におけるパフォーマンスは無視できない。

　ただし、これから登場する3Dゲームは、NVIDIAやATIのサポートを受けて、それぞれに特化したチューニングが施されている可能性も高い。それらのゲームがNVIDIA、ATIのどちらでパフォーマンス（と、美しい描画）を実現するのかについては、いろいろなゲームベンチで詳しく評価してみる必要もあるだろう。

　なお、GIGABYTEでは、（政治的的理由から）N595U256Vを積極的に展開する予定になっている。NVIDIAからの供給は「問題なく順調」（日本ギガバイト広報）ということで、これまでのGeForce FXシリーズのように入手困難という心配はないようだ。

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関連リンク
日本ギガバイト
ATIテクノロジーズ
NVIDIA

[長浜和也, ITmedia ]

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