> 特集 2003年11月28日 00:23 AM 更新

最強・Athlon・スーパーPC「定番になるか? 最強チャレンジ!」(1/3)

AMD派の自作ファンにとって、今年はOpteronやAthlon 64が次々と発表され、悩ましい1年だったのではないだろうか。ASUSのAthlon 64対応マザーボードで、そのパフォーマンスを検証してみた。

 Windowsシリーズが稼動するPCにとって、IntelのCPUはいわば「定番」である。とくにメーカー製PCでは、Intel以外のCPUを搭載したモデルを見つけるのが難しいほどだ。では、自作マシンの世界ではどうか? 現在、Pentium 4が定番であることは間違いない話だが、そのライバルとしてAMDのAthlonシリーズが存在するということも事実である。

 自作ユーザーにとってAMDのCPUは、決して特殊な存在ではない。K6シリーズ、あるいはそれ以前から、コストパフォーマンスの高さで自作ユーザーに支持されて来たからだ。そして現在では、やはりコストパフォーマンスにおいて、Athlonシリーズが有力な選択肢となってくれている。ここで注意して欲しいのはAthlonシリーズが「コスト」だけで評価されているのではなく、「パフォーマンス」も兼ね備えているということだ。自作ユーザーは「安い」だけでは、あまり評価しないのである。

 そしてAthlon XPを代表とするAMDのCPUに新顔が加わった。自作ユーザーだけでなく、PC業界に話題を振りまいている「Athlon 64シリーズ」がそれだ。Windowsシリーズに対応した唯一、そして初のデスクトップ用64ビットCPUであるAthlon 64が、話題にならないはずもない。ちなみに現在市販されているのは、Socket754に対応したAthlon 64 3200+、そしてSocket940に対応したAthlon 64 FX-51の2種類だ。

 もちろん新しいCPUの登場には、新しいマザーボードの登場がつきものである。ASUSTeKからはAthlon 64に対応したK8V Deluxe、Athlon 64 FX-51に対応したSK8Nがリリースされている。そして魅力的なCPUとマザーボードが揃ったら、これはもう組まねば気がすまないのが自作ユーザーの習性だ。そこでさっそくK8V DeluxeとAthlon 64で、マシンを組んでみた。


ASUSTeKのAthlon 64対応マザーボード、K8V Deluxe ワイヤレスエディション。超多機能、最強マザーボードである。なんと言っても無線LANを行なう、Wi-Fiカードが標準付属なのだ


とてもありがたい32/64ビットCPU、AMDのAthlon 64 3200+。実際の動作周波数は2GHzである。ちなみにこのCPU、私物だったりする(発売直後、すぐ買った!)


K8V Deluxeに搭載されているSocket754。CPUクーラーはマザーボード上のリテンションキットに固定するタイプだ

WiFiそして2つのSerial ATA RAID

 いくら魅力的な新しいCPUがあろうと、それに対応したマザーボードが無ければ、指をくわえて見ているしかない(大人で指をくわえているのは、あまり見ないが)。その点、Athlon 64に関してはASUSTeKからK8V Deluxeという、Athlon 64対応という以外の部分でも魅力的な機能を搭載したマザーボードがリリースされている。ではその魅力的な機能とはいったい何か? それがWi-Fi(ワイファイ)スロットである。

 Wi-FiスロットはASUSTeK独自のもので、対応するWi-Fiカードを取りつけるだけで無線LAN機能を付加できる。対応する規格はIEEE802.11bで、アクセスポイントや他のIEEE802.11b機器と最大11Mbpsの通信が可能になる。なお、このWi-FiスロットやASUSTeKの製品を使った無線LAN環境に関しては、いずれ詳細をレポートするので楽しみにしておいて欲しい。

 さて、そのほかK8V Deluxeの特長としては、VIAのK8T800+VT8237チップセットを搭載、VT8237によって2つのSerial ATAポートが提供され、さらにRAIDを構築することができる。また、K8V DeluxeはPROMISEのR20378を搭載することで、Serial ATAポート×2よるRAID、UltraATA/133 HDD×2台によるRAIDを構築できる。これによりK8V Deluxeは、Serial ATAのHDDでも、2組のRAIDをサポートできるのである。

 さらにサウンド機能はADIのAD1980 SoundMAXにより6チャンネルオーディオがサポートされ、オンボードEthernetに関しても3Comの3C940チップでギガビットEthernetとなっている。もちろんASUSTeK独自のマザーボード最適化機能、ASUS AIを搭載しており、さまざまなシーンで活用できる。この使えるマザーボード、K8V Deluxeをベースにして、どんなAthlon 64マシンが出来る上がるのか? いや、これが驚くほど速いマシンが出来上がったのである。

関連リンク
▼ ASUSTeK Japan

[高橋敏也, ITmedia ]

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