FMで飛ばせるMP3プレーヤー――D Cube NMP-612T/256(2/2)FM放送を聴くには、「モード選択スイッチ」をFMにするだけだ。ジョグキーを使い手動での選局もできるが、受信できる放送を自動的に保存する、オートプリセット機能も装備している。また、受信中に「REC」ボタンを押せば、そのままFM放送をMP3ファイルとして録音できる。録音したファイルは自動的に「RADIO」フォルダ内に保存されるので、ちょっとしたメモがわりには便利だろう。 液晶ディスプレイには再生中に、タイトル、ファイル形式、ビットレート、音量、演奏時間、イコライザー、トラック番号などが表示される。
再生中に、タイトル、ファイル形式、ビットレート、音量、演奏時間、イコライザー、トラック番号などが表示される
収録したファイルをFMトランスミッタで飛ばして、車や手持ちのオーディオ機器で聴けるのが、D Cubeの最大の特徴だ。FMトランスミッタの周波数は、自由に設定可能だが、周波数は87.5〜95MHzとなっている。D Cubeに保存した音楽を、FMラジオなどで聞きたい時には、本体上部のボタンを長押しすると、トランスミッターへの切り替えとなる。
付属のアンテナを装着することでFMで音楽が聴けるようになる。ちなみに付属のイヤホンでもアンテナ代わりになった トランスミッターの出力だが、室内でFMラジオなどに送信するのであれば、4,5メートル離れた場所に置いてもノイズが少なく、十分実用に耐えうる性能だ。しかし、カーステレオで試したが、試作品のためかノイズが激しく、わずかな振動でも電波が届かなくなった。ただし丸紅インフォテックによれば、これは製品版では改善されているとのことなので期待したい。 肝心の音質だが、イコライザーで調整しても高音の伸びは弱いと感じた。全体的にメリハリがなく、ジャズやクラシックなどを聞くのには向いていない。ただ、J-POPなどを電車内などで聞く分には、問題ないレベルだろう。同じタイプの携帯音楽プレーヤーとしては、クリエイティブの「NOMAD MuVo」などがある。D Vubeと比較してみるとNOMAD MuVoは若干素直な伸びのある音質だ。 イコライザはノーマルのほか、JAZZ、ROCK、POP、CLASSICの5種類とUser設定が用意されている。付属のイヤホンを使用すると、高音・低音域共に再現性が低くなるので、ぜひとも好みのイヤホンに取り替えることをおすすめする。 D Cubeは約20時間の連続再生時間や、47gの胸ポケットに入れても気にならない本体重量などを考えると、通勤電車などで頻繁に音楽を聞くユーザーに向いていると言える。また、FMトランスミッタを活用すれば、車の中でもお気に入りの曲を手軽に楽しめるのがうれしい。価格はオープンプライスだが、2万8000円前後となる予定だ。 関連記事FMトランスミッタ内蔵の携帯音楽プレーヤー 関連リンク 製品情報 丸紅インフォテック [麻生ちはや, ITmedia ] Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. 前のページ | 2/2 | 最初のページ モバイルショップ
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