> レビュー 2003年12月12日 12:20 PM 更新

手軽にファイルサーバを構築できる外付けHDD――HDL-160U(1/2)

アイ・オー・データ機器が発売している「HDLシリーズ LANDISK」は、家庭内でのちょっとしたファイル共有に便利なストレージ製品だ。Windowsの「マイ ネットワーク」で参照できるほか、FTPサービスも利用できるなど、機能も豊富だ。

 家庭内に複数のマシンがあり、他のマシンからファイル参照をしたい場合、通常はマシン同士のファイル共有でやりとりをしているだろう。だがこの方法だと、お互いのマシンの電源を入れていないと使えないし、つけっぱなしでは消費電力や騒音、そしてマシン管理が面倒だ。この点からも、別途NAS(Network Attached Strage)を導入して使う方が有利だろう。

 ただ、多くのNASは価格や速度、そして購入製品の容量がいっぱいになったときの増設に難点があり、製品によっては自己終了(シャットダウン処理)ができないものもある。

 アイ・オー・データ機器から発売される「HDLシリーズ LANDISK」(以下、LANDISK)は、これらの問題の多くを解決したNASだ。容量の違いによってHDL-120U/160U/250Uの3モデルが用意されているが、今回はHDL-160Uを借りることができたので、評価してみたい。


単体でネットワークに接続して利用できる「LANDISK」(HDL-160U)

 アイ・オー・データ機器の低価格NASはこれが第三世代製品となる。初代の「LAN-iCN」は、同社の「i・CONNECT」を使用して外付けHDDをLAN上で利用できる低価格製品として人気を集め、二世代目の「LAN-iCN2」はi・CONNECT HDDと同デザインとなり、速度も向上した。

 三世代目のHDLシリーズは従来のようなアダプタタイプではなく、HDDを内蔵した製品となっている。本体はこのデザインの外付けHDDと同サイズ(幅42×奥行き265×高さ131ミリ)だが、従来のi・CONNECT対応HDD(幅33×奥行き187×高さ117ミリ)よりもやや大型となったものの、電源を内蔵する形に変更されている。

 また、表面をアルミパネルで覆っているので、ファンレスでも放熱性を確保できる。LANは10BASE-T/100BASE-TXと、平均的なスペックとなっている。背面にはLANコネクタ/USB2.0×2とリセット/電源/LAN極性スイッチ、そして電源コードが配置されている。また、ノートPCでおなじみの盗難防止穴も用意される。


HDL-160Uの背面。左から電源スイッチ、リセットボタン、盗難防止穴、USB、LAN極性スイッチ、LANコネクタ

 初期利用する手順は非常に簡単になった。家庭用のルータなど、DHCPサーバが置かれている環境下では、LANケーブルを接続して電源を入れれば数十秒で利用可能だ。デフォルト設定では「Workgroup」というワークグループ名に配置されている「Landisk」というマシン名でWindowsマシンから見ることができる。


接続すると「Workgroup」のワークグループの中に「Landisk」というマシン名で参照できるようになる

 これだけでも利用可能なのだが、さらに細かな設定も可能で、その場合はブラウザから設定することになる。Windows XPマシンでは「Landisk」のマシン名でアクセスできるので、Internet Explorerのアドレスバーに「landisk」と入力するだけで設定画面が表示されるはずだ。従来製品はDHCP設定が標準でオフとなっていたため、ルータを使用している環境の場合、一時的にPCのIPアドレスを変更しないと設定できなかった。この点が改善されたのはうれしい。


ブラウザでアクセスした画面

[小林哲雄, ITmedia ]

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

前のページ | 1/2 | 次のページ


モバイルショップ

最新CPU搭載パソコンはドスパラで!!
第3世代インテルCoreプロセッサー搭載PC ドスパラはスピード出荷でお届けします!!

最新スペック搭載ゲームパソコン
高性能でゲームが快適なのは
ドスパラゲームパソコンガレリア!