> レビュー 2003年12月12日 12:22 PM 更新

手軽にファイルサーバを構築できる外付けHDD――HDL-160U(2/2)


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 製品のモデル構成は120/160/250Gバイトで容量は十分とも思えるが、後日容量が足りなくなった場合、HDDの増設にも簡単に対応できる。本体背面にある2つのUSBポートへUSB接続の外部HDDを取り付けることにより、ドライブの増設が行えるのだ。

 また、USB接続でプリンタを取り付けると、ネットワークプリンタとしても利用可能だ。ただし、USBハブには未対応なので、HDD2台+プリンタという構成は利用できない。また2台のプリンタにも対応しないようだ。

 消費電力は平均14ワットと低く、また未使用時にはHDDの回転を止めているので、さらに省エネ化が図られている。また、ブラウザの管理画面からシャットダウンすることができるほか、外部のPCから電源をオンにするWake On LAN機能にも対応しているのはうれしい。

 なお、この手のネットワークドライブは、さまざまな管理を行っているため、電源を勝手にオフにすることができないのだが、本製品では電源スイッチを切ると自動的にシャットダウンプロセスに入るので、10秒ほど待てば誰でも簡単に切断できるようになったのは非常に便利だ。

 転送方式はマイクロソフトネットワークおよびApple shareのほか、簡易FTPサービスにも対応する。ただし、FTPサービスで利用できるのはダウンロードのみで、アップロード不可、ゲストアクセス専用だ。また、FTPサービスを開始したときに表示される「ftp」フォルダのみしか利用できない。FTPサービスを利用した場合は高速な転送(カタログ値で94.5Mbps)が可能だが、あまり実用的な機能とは言いにくい。

 その他の転送方式の場合はグループ、ユーザーによるフォルダのアクセス制限が行えるが、グループやユーザーごとに領域サイズを制限するQuotaは設定できない。

 肝心の速度は環境によっても多少変化するが、1Gバイト程度の動画ファイルをアップロード、ダウンロードしたところ、以下のような結果となった。速度的にはまず不満のない値だろう。


転送にかかる時間(秒)


転送量(Kバイト/秒)

注)972645128バイトのMPEGファイルを転送(3回計測の平均値)

 新モデルのHDLシリーズは、従来モデルよりもセットアップを含めた取り扱いが容易となり、HDDの増設にも対応できるなどの改良が施された。家庭内でみんなが利用できるドライブを必要とするユーザーに向いた製品だ。複数台のPCを利用している家庭におすすめしたい。

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▼ 「HDL-160U」製品情報

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▼ ニュースリリース
▼ HDL-Uシリーズ「LANDISK」

[小林哲雄, ITmedia ]

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