> レビュー		2003年12月19日　01:56 PM 更新

SoundVuを標準装備した省スペースAV PC――NEC VALUESTAR L VL570/7D（1/2）

「VALUESTAR L VL570/7D」は、DVDマルチドライブや地上波TVチューナー、MPEG2ハードウェアエンコーダなどを搭載したAV対応の省スペースデスクトップPCだ。“画面から音が出る”SoundVu対応の液晶ディスプレイも標準装備している。

コストパフォーマンスに優れた省スペースAV PC

　VALUESTAR Lシリーズは、AVクリエイト機能を搭載したTシリーズや高性能CPUやGPUを搭載したハイスペックPCのCシリーズとは異なり、幅97×奥行き355×高さ325ミリのコンパクトな筐体を採用している。この小ぶりなボディに地上波TVチューナー、DVDマルチまたはスーパーマルチドライブ、MPEG2ハードウェアエンコーダなど、AV機能を重視したデバイスが標準で組み込まれている。ホビーからビジネスまでの幅広い用途に対応できる省スペースAV PCという位置付けだ。

省スペースAV PC「VALUESTAR L VL570/7D」

　「VALUESTAR L VL570/7D」（以下VL570/7D）の目玉は、「SoundVu」を搭載した17インチ液晶ディスプレイ「F17R21」だ。あとで詳しく説明するが、SoundVuは液晶パネルから音を出すサウンドシステムで、非常に自然で臨場感のある音場が得られる。

VL570/7DにはSoundVu搭載の17インチ液晶ディスプレイ「F17R21」が付属する

　VALUESTAR Lシリーズの上位機「VL700/7D」がハイパースレッディング（HT）テクノロジ対応のPentium 4/2.66GHzを搭載しているのに対して、VL570/7DはコストパフォーマンスのよいCeleron/2.40GHzを採用している。メモリも、VL700/7Dの512Mバイトに対して256Mバイトと、ごく標準的な容量である。現在の省スペースデスクトップPCとしてはベーシックな構成と言えるだろう。

VALUESTAR L VL570/7Dの主要スペック

本体
CPU	Celeron/2.4GHz
チップセット	SiS651＋SiS962L
メモリ	PC2700対応DDR SDRAM 256Mバイト（最大1Gバイト）
グラフィックス（VRAM）	チップセット内蔵（16/64Mバイト：BIOSにて変更可能）
FDD	3.5インチ
HDD	160Gバイト（UltraATA-100）
光学ドライブ	DVDマルチドライブ（DVD-R/RW/RAM & CD-R/RW対応）
サウンドチップ	ヤマハYMF753
拡張スロット	PCカードType II×2、PCIハーフ×2（空きは1基）
インタフェース	USB 2.0×3、IEEE1394×2、パラレル、DVI-I、PS/2×2、100BASE-TX/10BASE-T Ethernet、FAXモデム×2、TVアンテナ入力、S-Video入力、コンポジット入力、ライン入力×2、マイク入力、光デジタルオーディオ出力、ライン/ヘッドフォン出力
サイズ（W×D×H）	97×355×325mm（突起部除く）
重量	約8.7kg
OS	Windows XP Home Edition
付属ディスプレイ（F17R21）
液晶パネル	17インチTFT
最大解像度	1280×1024ピクセル
画素ピッチ	0.264mm
サウンド	SoundVu、サブウーファー
インタフェース	DVI-D、USB 2.0×4、ヘッドフォン出力、ライン入力
サイズ（W×D×H）	440×194×389mm
重量	約7.3kg

　ちなみに、PCMark2002を使ったベンチマークテスト結果は以下のとおりだ。CPUスコア、メモリスコアともに、スタンダードAV PCとしては十分満足いくレベルの値である。一方HDDスコアは、7200rpmの高回転型HDDの採用により1217ときわめて高い結果を出した。

PCMark2002のCPUスコア

PCMark2002のメモリスコア

PCMark2002のHDDスコア

[川崎 晃（ハイパーダイン）, ITmedia ]

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