> レビュー 2003年12月25日 08:00 PM 更新

きょうはmicroATXマザー「MK89-L」で、K8T800とnForce3 150のパフォーマンスを比べてみた(1/2)

Athlon 64対応のチップセットとして現在店頭で入手できるのはVIAのK8T800とNVIDIAのnForce3 150。ワンチップ構成のnForce3 150はmicroATXマザーに搭載されるケースが多いが、意外とパフォーマンスにも優れていたりする。

シングルチップ構成のAthlon 64チップセットnForce 150を搭載

 Athlon 64対応マザーボードとして、GIGABYTE GA-K8VT800Mに続いて市場に登場したのが、AOpenから発売されたMK89-Lであった。前回レビューしたAK86-Lに続き、AOpenのAthlon 64対応Socket754マザーボードだ。


ワンチップ構成のmicroATXマザー「MK89-L」

 搭載しているチップセットは、シングルチップ構成のNVIDIA nForce3 150。Ultra ATA/133やIDE RAID、6チャネルのUSB 2.0ポート、AGP 8X、ネットワークなど、バスインタフェースを始めとする、様々な機能をnForce3 150が提供している。

 ただし、MK89-Lでは、nForce3がサポートしてるネットワーク機能を利用していない。オンボードにネットワークコントローラとしてRealtek製のRTL8110Sを実装しており、これでギガビットイーサネットに対応している。Athlon 64対応のmicroATXマザーとしては、初めてギガビットイーサに対応したモデルでもある。

 nForce3 150はシングルチップ構成であるため、ノースブリッジとサウスブリッジを繋ぐバスは存在せず、CPUとチップセットが3.6Gバイト/秒の帯域幅を持つハイパートランスポートで接続されている。Athlon 64とOpteronの場合、メモリコントローラがCPU側にあり、CPUとチップセット間バスをメモリアクセスに使用しないため、3.6Gバイト/秒の帯域がすべて周辺機器のデータ転送に利用できることになる。

 ただし、この中にAGP 8Xの帯域である2.1Gバイトが含まれるため、この分をより分けると、通常のチップセット間バスの帯域としては1.5Gバイト/秒程度という考えかたもできることになる。それでも、SiSのMuTIOL 1GテクノロジやVIA Ultra V-Linkなどではチップ間の帯域が1Gバイト/秒であるため、それらと比較して(カタログ的な考察ではあるが)1.5倍のアドバンテージを持っているといえるだろう。

 ちなみに、nForce3 150はSocket754用のチップセットであり、Socket930用のチップセットは「nForce3 Professional 150」となる。また、Serial ATAやギガビットイーサなどに対応するnForce3 250もまもなく投入される予定になっている。

microATXながら性能重視のハイパフォーマンスモデル

 ZDNetで掲載した「パーツベンダーに聞く2003年後半の一手その2 AOpen編」にもあるように、MK89-Lは、もともとパフォーマンス指向のmicroATXマザーボードとして企画されている。現在、まだ2つしかないAthlon 64対応チップセットであるが、K8T800よりもnForce3のほうがパフォーマンスに優れるというレポートも数多く出ている。

 はたして本当にパフォーマンス重視となっているのか、前回レポートした同社のK8T800チップセット搭載マザーボードAK86-Lと比較しながら見ていくことにしよう。


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[寺崎基生, ITmedia ]

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