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4月の電力需要実績速報、一般需要向け販売量が大幅減:電力供給サービス
電気事業連合会が発表した4月の電力需要実績速報によると、販売電力合計は前月比8.6%減となった。一般需要向けの販売量がそろって14%以上減少したほか、特定規模需要向けの販売量も減少した。
電気事業連合会は2012年5月18日、2012年4月分の電力需要実績速報を公開した(図1)。速報によると、10社の販売電力量を合計するとおよそ70,054,000,000kWh。3月の76,616,000,000kWhから8.6%減という結果になった。
契約種別に見ると、電灯契約と電力契約の販売量が揃って前月比で14%以上下がっている。気候が温暖になり、空調を使う機会が減ったことがこの結果につながったとみられる。
特定規模需要向けの販売量を見ると、一般需要ほどではないが、揃って前月に比べて販売量を下げている。しかし、前年同月比で見ると5%程度上昇している。この点について電気事業連合会は「東日本大震災による影響の反動増」という要因を挙げている。
2011年4月は震災の影響で発電所が停止するなど、電力事情が安定せず、企業活動が制限を受けることも多かった。一方、2012年4月は電力供給量に不安がなかったことから、前年同月と比べると企業活動が活発になり、その結果、販売量が増加したものとみられる。
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