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夏のピーク時間帯の単価を2倍に、関西電力が家庭向けで:電力供給サービス
節電目標が15%に決まったことで、関西電力が具体的な対策を開始した。すでに企業向けにはピーク時間帯の電力削減に合わせた料金プランを提示していたが、家庭向けにも新プランを導入する。東京電力の同様のプランと違いを出せるかに注目。
関西電力が家庭向けに導入予定の新料金プランは「季節別電灯PS」という名称で、夏の電力需要が最も大きくなる午後1時〜4時の「ピーク時間」の電気料金を大幅に高くする(図1)。通常の「オフピーク時間」(午前7時〜午後1時、午後4時〜11時)の単価の約2倍に設定する予定だ。その代わりに「夜間時間」(午後11時〜午前7時)の単価を大幅に安くする。
実際に、この新料金プランがどの程度の利用者に使われるかは、オフピーク時間と夜間時間の単価次第だろう。関西電力は具体的な単価を明らかにしていないが、先ごろ発表された東京電力の「ピークシフトプラン」(図2)よりも踏み込んだ料金を設定できるかが焦点になる。
関西電力の新プランの時間の分け方は東京電力と同じである。その東京電力の単価を見ると、1日のうちの13時間を占める「昼間時間」(関西電力の「オフピーク時間」)の単価が、通常の契約の場合の単価(最も高い「第3段階」で7月から29.66円)と比べて割高に設定されている。その代わりに「夜間時間」の単価が半分以下になる。夜間の電力を有効に活用できる家庭でなければ、むしろ電気料金が上がってしまう可能性が大きい。
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