用途を限定して明るさを抑え、価格を下げたJEL 801規格準拠の直管形LEDランプ:LED照明
オフィスの天井照明を蛍光灯から直管形LED照明に入れ替える例が増えている。しかし、直管形LEDはまだ割高感がある。パナソニックはやや暗くても良い場所で使うことを前提に、照度を落とし、価格も下げた直管形LEDランプを発売する。
パナソニック エコソリューションズ社は、40形蛍光灯に相当する大きさの直管形LEDランプの新製品を7月9日に発売する(図1)。倉庫や廊下など、多少暗くても問題ないところで使うことを想定し、明るさを抑え、価格を下げたことが大きな特徴。
現在、同社が販売している直管形LED照明のうち、40形蛍光灯に相当する大きさのものには17,000円程度の値段が付いている。明るさは昼白色のもので2200〜2400lm(ルーメン)程度だ。
今回発売する新製品では、1400lmの製品と2000lmの製品を用意した。それぞれに昼白色(色温度は5000K)と白色(色温度は4000K)の品種を用意する。価格は1400lmのものが6,300円で、2,000lmのものが7,350円だ。寿命はどちらも40,000時間。
口金の形は同社がすでに販売しているものと同じく、日本電球工業会のJEL 801規格に準拠したもので、一般的な蛍光灯との互換性はない。このタイプの製品は照明器具まで入れ替えになるため割高になるものだが、今回は照明器具とランプのセットで16,275円という製品も用意する。照明器具とランプのセットは36種類用意する。
さらに、既存の照明器具を流用して導入コストを下げるために、電源ユニットや口金をセットにした「交換ユニット」を新発売のランプと組み合わせて提供する(図2)。交換ユニットとランプのセットの価格はランプ1本の場合は9,450円〜。ランプが2本の場合は18,900円〜。G13口金を利用する製品と同レベルの価格になったと言えるだろう。
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