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国を挙げて省エネ照明へ切り替え、白熱電球の製造・出荷は年内に終了へ:LED照明
政府は照明機器のメーカーや販売店に対して、2012年内にLED照明など省エネ性に優れた製品への切り替えを促進し、白熱電球の製造・出荷を終了するよう、協力を要請した。これにより家庭のほか店舗やオフィスでもLED照明の普及が一気に進む可能性が大きくなった。
経済産業省と環境省は両大臣名で、業界団体の「省エネあかりフォーラム」に対してLED照明などの普及促進に協力することを文書で要請した。このフォーラムにはパナソニックや東芝ライテックをはじめとする電球メーカー各社のほか、ヤマダ電機などの量販店を含めて、照明機器の製造・販売にかかわる84の企業・団体が加盟しており、業界全体に対して政府の明確な方針を伝えたことになる。
6月13日付で出された文書には、次のように書かれている。「家庭で多用されている口金26型白熱電球等について、省エネ性能に優れた電球型蛍光ランプ・LED照明等高効率な照明製品への切替えが進むよう、関係する各主体が、それぞれの立場で実施することができる取組について、一層の積極的な御対応を頂くよう、関係各方面に協力を要請します」。
経済産業省は4年前の2008年5月に、メーカーに対して2012年をめどに白熱電球の製造・出荷を終了するように要請しており、今回の文書でも「大手家電メーカーでは2012年を目途に一般的な白熱電球の製造・出荷を行わないこととする予定です」と明記している。年末までには通常の販売ルートで白熱電球が取り扱われることはなくなるとみてよい。
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