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太陽光発電所の建設ラッシュ、大阪ガスとJR九州も2013年3月に運転開始:自然エネルギー
再生可能エネルギーの固定価格買取制度が確定したことにより、全国各地で太陽光発電所の建設計画が相次いでいる。大阪ガスグループとJR九州グループも社有地を活用して太陽光発電所を建設することを決め、2013年3月から運転を開始する。
大阪ガスの100%子会社で電力事業を専門にするガスアンドパワーが、関西の3か所に太陽光発電所(メガソーラー)を建設する(図1)。大阪ガスが所有する大阪市と岡山県勝央町の土地に加えて、和歌山県広川町から借り受ける土地を利用して、合計で約3.5MWの太陽光発電を可能にする計画だ。2013年3月までに工事を完了する予定で、順次運転を開始していく。
JR九州グループも同じく社有地に太陽光発電所を建設する計画で、運転開始も同様に2013年3月を予定している。宮崎県の都城駅に隣接する約2万3000平方メートルの土地に、発電能力が約2MWの太陽光発電所を建設する(図2)。グループ会社の九州電気システムが発電所の建設と運営を担当する。年間の発電量は約215万kWhを見込んでおり、530世帯分の電力使用量に相当する規模になるという。
7月1日から始まる再生可能エネルギーの固定価格買取制度では、太陽光発電による電力は当初の単価が1kWhあたり42円と高めに設定された。買取期間も20年と長期に保証されていることから、企業や地方自治体の遊休地を活用した新規事業としても注目を集めている。今後さらに太陽光発電所の建設に乗り出す企業や自治体が増えることは確実で、予想以上に早いペースで再生可能エネルギーが拡大していく勢いになってきた。
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