業界初の住宅向け地上設置型太陽光発電システム、屋根に設置できない場合に対応:蓄電・発電機器
日本の太陽光パネルの8割以上は住宅の屋根に存在している。最近はオフィスビルや集合住宅などの屋上に設置する動きがあるなど、設置場所も多様化している。住宅設備や建材を手掛けるLIXILは、住宅の庭に設置できる太陽光発電システムを売り出す。
LIXILは住宅向け太陽光発電システムの新製品「ソーラーベース 柱建てタイプ」を2012年7月1日に発売する。住宅の庭に設置することを前提にしているところが特長(図1)。庭への設置を可能にしたことで、住宅が老朽化している場合や、太陽光パネルの設置に向かない形になっている場合でも、太陽光発電システムを利用できる。すでに屋根に太陽光発電システムを取り付けている住宅では、出力増強に利用できる。
地上に設置するときは基礎工事が必要になるが、LIXILでは基礎工事と架台の柱の埋め込みを同時に済ませてしまう工法を採用した。これで、基礎工事と架台設置の施行期間を1/4に短縮できる。
架台の取り付け角度を2種類から選べる点も特長。20度と40度から選択できる。40度を選択すると、降雪がある場所に設置しても、雪が太陽光パネル上を滑って落ちるので、除雪作業が必要なくなる(図2)。ただし、角度を40度にしても設置できる地域は垂直積雪量が99cm以下の地域に限る。
角度が異なるものだけでなく、設置する太陽光パネルの枚数に合わせて、異なる架台を用意している。縦2枚、横2枚を設置できるものから、縦4枚、横3枚を設置できるものまで6種類を用意している(図3)。
価格は設置する太陽光パネルの枚数や架台の仕様、台数によって変わる。例えば、太陽光パネル12枚、縦4枚、横3枚を設置できる架台(角度は20度)。接続箱、パワーコンディショナーセットにすると175万7200円。この構成の場合、出力は2.28kW。
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