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太陽光発電で年間2億円以上の収入、積水ハウスが全国5工場で展開:スマートファクトリ
製造業の間で再生可能エネルギーに対する取り組みが加速している。工場などの広い敷地を活用して太陽光発電システムを導入し、その電力を売却することで事業収入を得ることが目的だ。我が国の再生可能エネルギーの拡大を後押しする点でも意義は大きい。
積水ハウスは主力の住宅事業において太陽光発電システムを使ったスマートハウスの販売に力を入れているが、その有効性を示すために全国5か所にある自社工場にも太陽光発電システムを全面的に導入する。宮城・茨城・静岡・兵庫・山口の各工場の施設や土地を活用して、合計6.5MW(メガワット)の規模の太陽光発電を2012年度中に開始する計画である(図1)。
総投資額は24億8000万円で、再生可能エネルギーの固定価格買取制度を利用して年間に2億1300万円の収入を見込んでいる。10年強の期間で投資コストを回収できる予定だ。このような太陽光発電システムの投資対効果を自社の活動によって示すことで、今後さらに新築住宅に加えて既築住宅のスマートハウス化を促進する狙いもある。
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