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8月後半に電力需要が急増した東日本、予想外に安定していた西日本:電力供給サービス
暑さが厳しくなった8月後半に、東日本の電力需要が一気に増加した。8月前半と比べて需要が増える一方で、供給量が低下したため、需給率が90%を超える日も多かった。最高は先週30日(木)の中部電力で94.9%を記録したほか、東京電力でも同日に93.1%と今年最高の水準に達した。
夏が始まる前には西日本の電力需給が心配されたが、暑さがピークを迎えた8月後半の状況を振り返ると東日本のほうが厳しい結果で終わった。北海道から北陸まで5つの地域で需給率が90%を超える日があり、しかも要注意の水準である93%を突破する日が東北、東京、中部の3地域であった。西日本では九州で92%に達する日があった(図1)。
一部の発電所が事故や落雷などで運転を停止する事態が生じ、8月前半と比べて後半の供給量が低下したことも見過ごせない。今冬や来夏の電力需給においても不安材料になるもので、電力会社には入念な対策が求められる。
一方で計画停電の可能性もあった西日本は、九州を除いて8月後半の需給状況は安定していた。現在でも節電目標が解除されていない関西と四国では8月前半に続いて後半も90%を超える日はなかった。今夏に計画停電が実施される可能性はほぼなくなるとともに、今後の電力供給体制の検討においても好材料として考えられる。
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