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風力発電所で四国最大級の20MW、2年後に愛媛で運転開始へ:自然エネルギー
電力会社並みの強力な発電設備を持つJ-POWER(電源開発)が3年ぶりに大規模な風力発電所の建設を開始する。愛媛県の宇和島市に9基の大型風力発電機を設置して、合計20MWの風力発電を可能にする計画だ。運転開始は2年後の2014年9月を予定している。
J-POWER(電源開発)が風力発電所を建設するのは愛媛県の南西部、九州との境になる豊後水道に面した宇和島市の山林である(図1)。敷地面積などは不明だが、1基あたり2.4MW(メガワット)という国内最大級の風力発電機を9基設置して、20MW程度の発電規模を実現させる計画だ。
現時点で四国では、同じ愛媛県の伊方町にある「三崎ウインドパーク」と高知県の津野町にある「葉山風力発電所」が20MWの発電能力で最大である。南愛媛風力発電所は同程度の発電規模を予定しており、四国で最大級の風力発電所になる。
J-POWERは「卸電気事業者」として電力会社向けを中心に電力を供給しており、その発電規模は東京電力の約4分の1に相当する1700万kWにものぼる。その大半は水力発電と火力発電だが、風力発電所も全国18か所に展開中だ(図2)。
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