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スタジアムの屋根から219kWを発電、1540枚の太陽光モジュールで覆う:自然エネルギー
サッカーのJ1の試合などに使われる「味の素スタジアム」の屋根の南側が、1540枚の太陽光発電モジュールで覆われた。ガラス建材型のモジュールを使って観客席にも光を取り込みながら、合計で219kWの電力を発電することができる。
5万人の観客を収容できる大規模なスタジアムで太陽光発電の取り組みが始まった。東京都の調布市にある「味の素スタジアム」の屋根に、光を通すガラス建材型の太陽光発電モジュールが設置された(図1)。
設置場所はスタジアムの南側スタンドを覆う屋根で、合計1540枚の太陽光発電モジュールを使って219kWを発電する。この太陽光発電モジュールは2枚のガラスの間に発電用のセルを挿入して、セルの隙間から光を通すことができる。屋根の下でも自然光による明るさを確保できるメリットがある。
サンテックパワージャパンの「LiteThru」という製品を採用した。1枚のモジュールの発電能力はセルの隙間が広い(多くの光を通す)ほど小さくなる。味の素スタジアムの場合は1枚あたり約140Wである。
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