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工場の屋根を太陽光発電に20年賃貸、5000坪で1.5MWに:自然エネルギー
全国で太陽光発電の導入事例が拡大する中、スペースの広い工場や倉庫の屋根を事業者に賃貸する動きが活発になってきた。北陸コカ・コーラボトリングは富山県にある主力工場の屋根約5000坪を、20年間にわたってオリックスの太陽光発電事業のために賃貸する。
北陸コカ・コーラボトリングの砺波工場(富山県砺波市)は2つの製造棟と1つの倉庫棟の3つの建物から成り立っており、合計で4922坪の広さがある。この広大なスペースを活用して約1万5000枚の太陽光パネルを設置し、合計で1.5MW(メガワット)の太陽光発電を実施することになった(図1)。
実際に太陽光発電を事業化するのはオリックスで、北陸コカ・コーラボトリングは屋根のスペースを20年間にわたってオリックスに賃貸する。すでに10月10日に工事を開始しており、2013年2月から発電を開始する予定だ。
オリックスは発電した電力の全量を北陸電力に販売する。年間で136万kWhの電力量を見込んでおり、再生可能エネルギーの固定価格買取制度を利用して約5400万円、20年間で約11億円の収益を上げることが可能になる。今回の事例を「屋根借り太陽光発電」の第1号案件として、今後さらに同様の事業を全国各地で展開していく。
一方の北陸コカ・コーラボトリングにとっては屋根の賃料を長期間にわたって得られるメリットだけではない。屋根からの発電状況をモニターで見られるようにして、工場見学のメニューに加えることにしており、クリーンエネルギーの拡大に協力している姿勢を地元にアピールすることができる。
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