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日本全国の電力需要に応えるにはメガソーラーがいくつ必要?ウイークエンドQuiz(2/2 ページ)

太陽光発電に期待する人は多い。では、日本全国で1年間に消費する電力を発電するには、どれくらいのメガソーラーがあれば足りるのだろうか? メガソーラー1カ所の出力を1MWとして考えてみよう。

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正解:

 d.80万カ所

ミニ解説:

 国家戦略室の「コスト等検証委員会」によると、太陽光発電システムの実稼働率は12%。1年のうち12%しかフル稼働しないということだ。日本各地に設置した太陽光発電システムの発電実績データからも、この数字は妥当なものであると考えられる。

 1年間の12%というと、大体1050時間。出力が1kWの太陽光発電システムの年間発電量が1050kWhということになる。この数字で日本全国で1年間に使用した電力量の値を除算すると、どれくらいのメガソーラーが必要になるのかが分かる。

 電気事業連合会によると、2011年度の年間販売電力量は大体8598億867万1000kWh。この値を1050で除算すると8億1886万5400。日本全国で1年間に使用した電力量をメガソーラーだけで発電するには、合計出力が8億1886万5400kWでなければならないということになる。

 8億1886万5400kWをMWに換算すると81万8865.4MW。メガソーラー1カ所の出力を1MWとすると、大体80万カ所のメガソーラーが必要という計算になる。


日本IBMなど7社は、岡山県瀬戸内市に出力250MW級のメガソーラーを作る計画を立てている。写真は建設予定地の塩田跡

 政府は2030年には再生可能エネルギーで電力需要の30%以上をまかなうシナリオを描いているが、現実のものとするにはさらに多くのメガソーラーを作るだけでなく、ほかの再生可能エネルギーによる発電量も増やさなければならない。

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