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家電用コンセントを搭載できるプリウスが登場:電気自動車
電気自動車やハイブリッド車の蓄電池に充電した電力は、自動車を走らせるためだけでなく、家電製品を動作させるために使うことも可能になってきている。トヨタ自動車はプリウスとプリウスPHVに、家電用コンセントをオプションとして用意した。
トヨタ自動車はハイブリッド車(HV)「プリウス」と、プラグインハイブリッド車(PHV)「プリウスPHV」を改良し、オプションで家電向けコンセントを取り付けられるようにした(図1)。
オプションの「アクセサリーコンセント」は、2カ所に付く。運転席と助手席の間にあるフロントコンソールトレイと、荷室スペースだ(図2)。合計で1500Wの電力を供給できる。
プリウスPHVでは、アクセサリーコンセントを指定すると、充電端子に差し込み、家庭用電源を取り出す「ヴィークルパワーコネクター」も付属する(図3)。ヴィークルパワーコネクタには100Vコンセントが1つ付いており、これを使えば自動車の窓や扉を閉めた状態でも電力供給を受けられる。
プリウスの場合、アクセサリーコンセントは6万3000円で取り付けられる。プリウスPHVの場合はヴィークルパワーコネクターも付属するため、アクセサリーコンセントを指定すると9万4500円かかる。プリウス、プリウスPHVのどちらも、アクセサリーコンセントは上位2グレード(GグレードとSグレード)で指定できる。
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