天井が高い空間に向くLED照明、既存照明との入れ替えで消費電力を大幅カット:LED照明
倉庫や工場といった天井が高いところでは、水銀灯やメタルハライドランプといった強い光を放つ照明を使っていることが多い。しかし、強い光を放つ分消費電力もかなりのものだ。東芝ライテックはこのような照明を代替するLED照明を発売する。
東芝ライテックはLED照明の新製品「E-CORE LED高天井器具」を2013年1月15日に発売する(図1)。1kW形のメタルハライドランプを代替する製品(税別で35万円)と、400W形を代替する製品(税別で17万5000円)、250W形を代替する製品(税別で8万8000円)と、明るさが異なる製品を用意する。そして、それぞれに光が広がる製品と、照明の下部を主に照らす製品をそろえる(光の広がり方が変わっても価格は変わらない)。製品の数は合計6製品となる。
最大の特長は消費電力量を大幅に削減できること。1kW形のメタルハライドランプ(消費電力は1050W)を代替する製品は、消費電力を412Wに抑えてある。消費電力削減率はおよそ60%にもなる。
寿命が長いことも大きな特長だ。新製品の寿命はおよそ6万時間。これは、メタルハライドランプのおよそ5倍の長さだ。高い位置に取り付ける照明は、電球が切れても簡単には交換できない。専門業者に頼ることも多い。LED照明の寿命の長さが、交換にかかるコストの削減につながる。
スイッチを入れればすぐに点灯するというところも便利な特長だ。水銀灯やメタルハライドランプはスイッチを入れてから十分明るくなるまで10分ほど時間がかかる。消灯後すぐにスイッチを入れると、点灯するまでに30分ほどの時間がかかってしまう。LED照明ならスイッチの入/切に合わせてすぐに点灯/消灯するので、こまめに消灯することによる節電もできるようになる。明るさを約5%〜100%の範囲で変えられる(調光ができる)ので、光の強さを調節することによる節電も可能。
主な仕様は以下の通り、1kW形のメタルハライドランプ代替製品は、全光束が4万3300lmで消費電力は412W。重さは9.6kg。400W形を代替する製品は全光束が2万1650lmで消費電力は206W。重さは5kg。250Wを代替する製品は全光束が1万850lmで消費電力は103W。重さは3kg。
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