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オフィスの机上は、どれくらい明るくしておかなければならないか?:ウイークエンドQuiz(2/2 ページ)
なるべくお金をかけずに節電するために、天井照明を間引いているオフィスは多いだろう。しかし、天井照明を間引くときは注意しなければならない点がある。作業する机上を十分明るくしなければならないのだ。では、どの程度明るくしておけば良いのだろうか? 面を照らす光の量を示す尺度であるルクス(lx)にするとどれくらいだろうか。
正解:
b.750lx
ミニ解説:
オフィスの机上の明るさについては、JIS規格が基準を定めている。JIS Z91110の「事務所の照度基準」は、パソコンのキーボードを操作するような事務所では、机上の照度は750lx(ルクス)以上でなければならないと定めている。
照明を間引くと節電にはなるが、机上に届く明かりは確実に少なくなる。すると、JIS規格で定めた750lxという基準を満たせなくなる可能性が高い。
天井照明を減らしても、机上の明るさを確保する方法が「タスク・アンビエント照明」だ。空間を照らす天井照明を暗めにして、机上は近距離からタスクライトで照らし、十分な明るさを確保するという方法だ。
この図を見ると、従来の照明では天井照明だけで机上を十分明るくしなければならないことが分かる。天井から机上までの距離を考えると、電力の無駄遣いとも言える。照明の節電に悩んでいる人はタスク・アンビエント照明から試してみてはいかがだろうか。
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