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超小型の電気自動車を走らせるのに必要な電気代は?:ウイークエンドQuiz(2/2 ページ)
ガソリン車に比べて航続距離が短い電気自動車だが、燃費ならぬ“電費”(電気代)の点ではメリットが大きい。近距離を走るのに適していて、宅配用の車両などに利用するケースが増えてきた。セブンイレブンが採用したトヨタ車体の1人乗り電気自動車「コムス」の電費は、どのくらいだろう。
正解:
a.120円
ミニ解説:
コムスは1回6時間の充電で50km(キロメートル)走ることができる。通常のガソリン車の燃費を測定する時に使われる走行パターン「JC08モード」の場合の航続距離である。
トヨタ車体によると、コムスで6時間の充電に必要な電力量は5.2kWh(キロワット時)になる。家庭向けの電気料金が1kWhあたり平均で23円として、だいたい120円くらいの電気代がかかる。1kmを走るのに必要な電費を計算すると2.4円だ。
ガソリン車の燃費はどうか。最新の軽自動車で最高クラスの場合、ガソリン1リットルで30kmくらい走ることができる。このところガソリンの価格は値上がりしていて、安くて1リットルが140円程度になっている。1kmあたりの燃費は4.7円で、コムスのほぼ2倍だ。
今後は地域によって電気料金の値上げがあり、一方でガソリンの価格は引き続き変動するが、2倍の差が短期間に縮まることはないだろう。燃費、いや電費を重視するならば、超小型電気自動車のメリットは大きい。近距離の配送用などに導入する企業がさらに増えていきそうだ。
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