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電力の小売自由化が始まったのは何年前?ウイークエンドQuiz(2/2 ページ)

家庭向けを含めて電力の小売を自由化することが決まり、2016年を目標に実施することになった。すでに企業や自治体には電力会社以外の事業者でも販売することができ、価格競争が始まっている。日本では大口顧客の市場から自由化が進んできたが、最初に実施されたのは何年のことだろう。

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正解:

 b.2000年

ミニ解説:

 企業向けの小売自由化は契約電力の大きいところから順に3段階に分けて実施されてきた。最初に自由化されたのは「特別高圧」(契約電力2000kW以上)の領域で、2000年(平成12年)3月のことだ。今から13年前である。

 さらに「高圧大口」(500kW以上2000kW未満)が4年後の2004年4月、次いで「高圧小口」(50kW以上500kW未満)が翌年の2005年4月に自由化されて、企業向けは電力会社以外の電気事業者でも販売できるようになった(図1)。


契約電力による小売自由化の流れ。出典:資源エネルギー庁

 自由化に伴って料金の規制を撤廃したことで、事業者が安い料金を競える環境ができたわけだ。それから8年が経過して、ようやく自治体を中心に競争入札で電力の供給会社を選ぶ事例が増えてきた。入札では新電力と呼ばれる「特定規模電気事業者」が受注するケースが多いものの、中には従来の電力会社が新電力よりも安い価格を提示して契約を継続する例もある。

 こうして見ると、まだ自由化していない家庭や店舗向けの「低圧」(50kW未満)の市場が2016年に開放されても、電力会社と新電力で価格競争が始まるのは何年か先のことになりそうだ。新たな競争を促進する事業者の最有力は、家庭や店舗を対象にガスを販売している大手のガス会社である。電力とガスを組み合わせた割安な料金メニューが予想できる。

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