メガソーラーが多い都道府県は?:ウイークエンドQuiz(2/2 ページ)
太陽光発電はこれまで住宅の屋根置き用途を軸に普及してきた。数量では大都市圏が多い。メガソーラーの設置条件は屋根置き用途とはかなり違う。ではどの都道府県が多いのか。建設中、計画中を含めて経済産業省の認定した件数が最も多い都道府県を答えて欲しい。
正解:
d.北海道
ミニ解説:
経済産業省が公開した資料によれば、2012年12月31日現在、全国のメガソーラー(出力1000kW以上)の認定件数は合計742。そのうち、約6分の1に当たる117件を北海道が占めた。北海道は地域にもよるが、日照条件がよく、低温であるため太陽電池の年間総発電量を高めやすい。さらに広大な土地を比較的低コストで活用可能だ。経済産業省は12月31日までに稼働を開始した件数も公開しているが、北海道は残念ながらいまだ0。冬季の需要増には貢献できなかった。
第2位は鹿児島県(41件)、第3位は福岡県(40件)であり、九州勢が健闘している。九州の8県の合計は165件だった。
第4位は千葉県(39件)、第5位は栃木県(33件)だった。関東の1都5県の合計は129件である。北海道の第1位から栃木県の第5位までで全国の3分の1以上を占めた。
このような傾向は、件数ではなく、メガソーラーの認定出力によって順位付けをしてもあまり変化しなかった。北海道は認定出力でも1位であり、全国に占める比率は4分の1以上になる。比較的大規模なメガソーラーが多いためだ。次いで鹿児島県、福岡県、岡山県、栃木県だった。岡山県には「錦海塩田跡地」に建設予定の230MW級メガソーラーの計画がある。
なお、今回のクイズは、経済済産業省が2012年3月に公開した「再生可能エネルギー発電設備の導入状況について」と題した資料に基づいている。
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