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事業者の注目を集める北海道、最大規模のメガソーラーの建設が決定:自然エネルギー
三井不動産は、北海道苫小牧市に最大出力が23MWの大規模太陽光発電所(メガソーラー)を建設すると発表した。王子製紙の関連会社が北海道の太平洋岸にメガソーラーを建設することを明らかにするなど、メガソーラー建設候補地として北海道が注目を集めている。
三井不動産がメガソーラーの建設を予定している苫小牧市は、北海道西南部に位置しており、太平洋に面している(図1)。電気化学工業と日本ゼオンがここに遊休地を保有しており、三井不動産は遊休地を賃借して太陽光発電システムを設置する。2012年11月に着工し、2013年度中に稼働を始める予定。
敷地面積は37万m2。設置する太陽光発電システムの最大出力はおよそ23MW(2万3000kW)(図2)。年間発電量は約2万4000MWh(2400万kWh)と見込んでいる。全量を北海道電力に売電する。この量は一般家庭の年間消費量にするとおよそ6600世帯分になるという。
苫小牧市は北海道の中でも南に位置しており、北海道の中でも気候が温和で積雪量も少ないことから、年間を通してメガソーラーの稼働が期待できるという。王子製紙の関連会社がメガソーラー建設を予定している白糠町と同じような環境であると予想できる。年間を通して涼しいというところも共通しているだろう。涼しい環境では太陽光発電パネルの温度が上がりにくく、発電効率が落ちにくい。
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