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冬のピークカット9%を達成したJR北海道、駅・電車・オフィスで節電:エネルギー管理
7%の節電目標が設定された今冬の北海道で、JR北海道が9%のピークカットに成功した。駅や電車内で可能な範囲の照明を削減したほか、一部の電気機器を新型に入れ替え、オフィスの照明・空調・OA機器の電源管理を強化するなどの節電対策が効果を発揮した。
JR北海道は政府から「支障が生じない範囲の節電実施」の要請を受けて、2012年度の冬は2010年度と比べて最大電力を6%削減する目標を設定していた。駅や電車内、オフィスでも節電対策を強化した結果、夕方16時以降の電力需要が最大になる時間帯で目標を上回る9%のピークカットを実現することができた(図1)。
今冬の北海道は例年以上に寒さが厳しかった。2010年度と比べて気温が低く、北海道電力の管内全体では最大電力の削減率が5%弱にとどまった(図2)。これと比べてJR北海道の削減率は大幅に上回る結果になった。
JR北海道の節電対策は駅・電車内・鉄道設備・オフィスの4分野で実施した。駅では自動券売機の一部停止や構内・ホームの照明減灯を実施する一方、鉄道利用者の利便性に影響するエレベーター、エスカレーター、案内サインなどは通常通りに稼働させた。電車内の照明は室内灯を間引いても十分な明るさを確保できる一部の車両に限定して実施した。
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