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出力を8W高めた住宅用の太陽電池、6種類の形状を選択可能:自然エネルギー
単結晶シリコンを用いた太陽電池モジュールを三菱電機が改良した。従来品と同面積のモジュール出力が最大8W向上。セル変換効率が18.1〜18.4%に高まり、モジュール変換効率は12.6〜15.5%となった。
三菱電機は2013年4月、従来品に比べて出力を高めた住宅向け製品「単結晶無鉛はんだ太陽電池モジュール マルチルーフ 220Wシリーズ」を6月20日に発売すると発表した。例えば、セルを10個×5個配置した長方形型のモジュールの出力は従来品より8W大きい220Wである。
220Wシリーズの製品形状は、長方形(220W)、ハーフ(108W)、台形(108W)2種類、スリム(174W)、スリムハーフ(87W)という6種類があり、屋根形状に合わせた組み合わせが可能だ(図1、図2)。価格は6万270〜15万2460円(税込み)。
3種類の高出力化技術を適用したという。第1に、太陽電池セル表面のグリッド電極(電線)を従来品と比べて約18%細線化することで、受光面積を増やした。第2にセル表面の不純物濃度を抑えて、発電で生まれた電子を取り込みやすくした。第3に、太陽電池モジュールの表面を覆うガラスの光透過性を高めた。この結果、セル変換効率は従来の17.6〜17.8%(形状により異なる)と比べて18.1〜18.4%に高まった。新製品のモジュール変換効率は12.6〜15.5%である。
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