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空港の中に大規模メガソーラー、まぶしくない太陽光パネルを7万2000枚:スマートシティ
いよいよ関西国際空港の中にメガソーラーが誕生する。滑走路と並走する誘導路の横にある広い土地に太陽光パネルを設置するほか、空港内の貨物施設の屋上なども活用して、合計11.6MWの大規模なメガソーラーを建設する。2014年初めに稼働して、4100世帯分の発電量を見込む。
新たに建設が決まったメガソーラーは、関西国際空港の略称を使って「KIXメガソーラー」と名付けられた。2007年にオープンした長さ4000メートルの第2滑走路(B滑走路)に並走して誘導路があり、その横に広がる10万平方メートル近いスペースに太陽光パネルを設置する計画だ(図1、図2)。
さらに空港内にある貨物施設などの屋上にも対象を拡大することで、太陽光パネルの設置総数は合計で7万2000枚になる。発電能力は11.6MW(メガワット)に達し、年間の発電量は1200万kWhを見込んでいる。一般家庭の電力使用量に換算して約4100世帯分に相当する規模である。
空港を運営する新関西国際空港が、ソーラーフロンティアと日本政策投資銀行の共同出資会社「SFソーラーパワー」と共同で建設にあたる。太陽光パネルはソーラーフロンティア製のCIS薄膜太陽電池モジュールを採用して、太陽光が反射してもまぶしくない特徴を生かすことで、空港の運営に支障をきたさないようにする。
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