太陽熱発電の規模が大きな国は?:ウイークエンドQuiz(2/2 ページ)
太陽エネルギーを直接利用する発電方式は太陽光発電だけではない、太陽熱発電もある。今回は、鏡などで太陽光を集中させ、蒸気タービンで発電する集光型太陽熱発電(CSP)に関するクイズだ。
正解:
c. スペイン
ミニ解説
虫眼鏡で太陽光を集めて、黒い紙を焦がす遊びがある。太陽エネルギーは比較的薄く広がっているものの、レンズや鏡を使えば「濃縮」でき、高い温度が得られる。こうなれば火力発電と同様、蒸気タービンを回して発電が可能だ。
太陽熱発電が有利な土地は、もともと光の強度が強く、垂直に近い角度で日照が得られる地域だ。再生可能エネルギーに関する国際ネットワークであるREN21(Renewable Energy Policy Network for the 21st Century)が、2012年6月に発行した「Renewables 2012 Global Status Report」によれば、低緯度で高温の国、それも乾燥した国がランキングに上っている(図1)。
図1を見ると、新規に建設されたもの、累積規模ともスペインが首位にある。規模別では米Solar Energy Generating Systemsが354MWと最大で、次いでスペインの3カ所が続く。Solnova Solar Power Station(150MW)、Andasol Solar Power Station(150MW)、Extresol Solar Power Station(150MW)である。今後はスペインの南、サハラ砂漠が国土の半分を占めるモロッコなどが伸びていくと予想されている。モロッコは2019年までに500MWの太陽熱発電所を計画している。
国内企業も海外で太陽熱発電に取り組んでいる。例えば、日揮はスペインAbengoa Solarと共同でスペイン南部のコルドバに50MWの発電所を2基、合計100MWを建設している。
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