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JAグループ全体に太陽光を広める、三菱と共同で120MWへ:自然エネルギー
農協関連設備の屋根を借り受けて、太陽光発電を進めるプロジェクトが岩手県でいよいよ動き始めた。既に全国80カ所の屋根が利用可能だ。2013年度は合計120MWの設置が可能な屋根を借り受ける計画だ。
全国農業協同組合連合会(JA全農)は、三菱商事と共同で、JAグループの屋根を利用した太陽光発電事業に乗り出している。2012年10月には、JA三井リースを加えた3社の合弁でJAMCソーラーエナジーを設立、2013年6月には、岩手県花巻市で太陽光発電所第1号案件の起工式を行った。米倉庫の屋根に設置する。
「全農岩手県本部 いわて純情米広域集出荷施設発電所」は出力242Wの太陽電池モジュールを3300枚用いる(図1)。出力は799kW、年間発電量744MWhを見込む。2013年9月には東北電力への売電を開始する。メガソーラーではないが、農業施設の屋根設置型としては最大級の規模だという。
2012年度中に経済産業省に対して全国約80件の設備認定を申請済みであり、出力は合計30MWに達する。対象はJAグループの物流センターや青果センターなどが中心だ。「地域別では北関東が最も多く、次いで九州」(三菱商事)。
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